日経クロストレンドがマーケティング、テクノロジー、消費の3分野についての「トレンドマップ 2023上半期」を発表しました。中でも注目なのは音声領域のキーワードが上位にランキングされたことです。今回はこの資料を紹介します。
日経BP / 日経クロストレンドが「今後伸びるビジネス」ランキング（トレンドマップ2023年上半期）を発表！
日経クロストレンド / 発表！ 23年上期「今後伸びるビジネス」ランキング 88項目調査
この資料は年2回発表されているもので、中長期的に注目すべきトレンドの見極めを目的とし、日経クロストレンドの記者や外部アドバイザリーボードの知見を集約し、「現時点での経済インパクト」と「将来性」の2つのスコアで分析する資料となっています。
各分野でスコアを伸ばしたキーワードランキング
まず、将来性スコアが伸びたキーワードランキング。マーケティング分野では1位に「音声SNS」、2位に「チャットbot（対話型AI含む）」。テクノロジー分野では1位に「VUI（音声ユーザーインターフェース）」がランクインしています。「音声SNS」は各プレイヤーがしのぎを削る激戦区になっており注目度も高く納得の結果です。また日経クロストレンドのコメントとして「国内のポッドキャスト利用者数は1,680万人に達しているとされ、特に若年層を中心に音声メディアが復権の兆しを見せていることが、将来スコアの上昇という形で表れました。」とのこと。「チャットbot」もChatGPT登場から世界的に大盛りあがりで将来性が高いのは誰もが理解できるところかと思います。「VUI」についても現状まだまだでも今後の伸びが期待できると思います。
続いて経済インパクトが伸びたキーワードランキング。マーケティング分野では1位に「クッキー代替技術」がランクインしています。これはプライバシー保護の観点でクッキーをそのまま使うアドテクノロジーが転換を迫られていることを示していると思います。クッキーに依存しないポッドキャスト広告では影響を受けない領域ですが、ネット広告全体から見れば大きなトピックとなります。
トレンドマップ2023「マーケティング分野」
続いて選出されたキーワードを、将来性と経済インパクトを5段階でスコアリングした結果をマッピングした資料です。
「音声SNS」について着目すると、前回2022年下期に比べ、将来性が上昇し、経済インパクトは微増となっていることがわかります。
あれほど話題だった「メタバース」よりも将来性のあるキーワードとなっています。時代の流れの速さに驚かずにはいられませんね。
ではまた！
