ロイターが、ポッドキャスト番組の中からニュースポッドキャストに焦点を当てた調査結果を発表しました。今回はこのレポートを紹介します。
対象は、イギリス、アメリカ、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、アイルランド、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、ベルギー、オランダ、スイス、オーストリア、日本、シンガポール、オーストラリア、カナダ、アルゼンチンと幅広いサンプルとなっています。
Reuters Institute for the Study of Journalism / News podcasts: who is listening and what formats are working?
Reuters Institute for the Study of Journalism / Digital News Report 2023
Reuters Institute Digital News Report 2023
■最近1ヶ月間にポッドキャストを聴いた人の割合
2018年から2023年にかけてポッドキャスト聴取率は、29%から34%まで増加しています。
そのうち、ニュースポッドキャストに関しては、11%から12%と微増にとどまっています。
ジャンル別にみても、ニュースよりも専門的なコンテンツ、ライフスタイルの方が人気があることがわかります。■最近1ヶ月間にポッドキャストを聴いた人のプロフィール
ポッドキャストリスナーは若いほど聴取率が高く、また男性が女性よりも多く、より良い教育を受けており、より収入が高い傾向にあることがわかります。■最近1ヶ月間にニュースポッドキャストを聴いた人の国別の割合
アメリカで19%と最も高く、日本では13%となっています。またイギリスでは8%と低く国別で見るとかなりばらつきがあることがわかります。■その他気になった点
今回のレポートで、アメリカ、オーストラリア、イギリス、北欧諸国では高品質のポッドキャスト専用コンテンツが配信されており、その他の国では、ラジオコンテンツを流用したものが主流であることもわかったそうです。また多くの国では、公共放送や民間放送がリスナーを集めている傾向がみられますが、ポッドキャストの参入障壁は低いため、若い世代の新しいポッドキャスト番組も増えているとのこと。
今回の調査結果のまとめとして、ニュースポッドキャストは目立つことが重要であり、高品質のコンテンツ、強力なフォーマット、魅力的なホストが依然として成功の最も重要な要素とのこと。わたしたちも専門ニュースポッドキャスト配信者として引き続き、試行錯誤していきたいと思います。
ではまた!