米国のデジタルオーディオ広告会社のTriton Digitalが、米国ポッドキャストレポート2023を発表しました。今日はこのレポートの中から一部を抜粋して紹介します。
Triton Digital / U.S. Podcast Report 2023
このレポートはTriton DigitalのPodcast Metricsサービスを使い、アメリカ国内の12,000人のポッドキャストリスナーを対象にした調査となっています。
■過去1か月間でポッドキャストを聴いた米国人口の割合
2021年から2023年の2年間でポッドキャストリスナー数は12%増加し、2023年に40.3%が毎月ポッドキャストを聴いています。
■ポッドキャストリスナーのデモグラフィック
米国ポッドキャストリスナーと、米国全人口とを比較すると、ポッドキャストのリスナーは相対的に若く、教育を受けており、多様性があることがわかります。
■ポッドキャストリスナーの変化
リスナーの年齢と性別の推移を過去2年間で比較すると、55歳以上が22%増加、女性が19%増加となっています。いままでマイナーだったリスナー層が増加する傾向が明らかになりました。
■ロングテールのポッドキャスト
月間再生数が5万回未満のポッドキャストが76%を占めており、月間100万回といった巨大な番組は3%にすぎないことが明らかになりました。ロングテールの分布で、小さい番組だからといって無視できないことがわかります。
■ポッドキャストの聴取歴
4年以上聴いているリスナーはApple Podcast利用者が多く、去年から聴き始めたリスナーはYouTube利用者が多い結果です。YouTubeがSpotifyを抜いて最も新規リスナーを増やしているプラットフォームになっているのは驚きですね。
■よく聴かれるポッドキャストジャンル
ニュースが22%、トゥルークライムが18%、コメディーが15%、社会&文化が10%と続きました。さまざまなポッドキャストに関する統計をみてきましたが、ニュースがトップという結果はあまり見かけないので意外ではあります。
Triton Digitalの上級副社長のダリル・バタグリア氏はこのレポートの発表に際し「2023年もポッドキャスト業界にとって大きな成長の年でした。女性と55歳以上のリスナーが増加しているため、来年はこれらのリスナーをターゲットとしたコンテンツ制作が増えることが予想されます。ポッドキャストリスナーが増加し続け、新たなリスナーにリーチする中、当社は来年もポッドキャストの消費とリスナーの習慣に関する深い洞察を提供し続けます。」とコメントしています。
日本市場も米国市場の盛り上がりについていけるよう、わたしたちも全力でポッドキャスト広告に取り組んで行かねばと改めて思いました。
ではまた!