CoHostが「ポッドキャストエージェンシー」の現状レポート2024年版を発表しました。ここでいうエージェンシーとは、ポッドキャスト制作やポッドキャストマーケティングを代行する事業者のことです。日本でいうとポッドキャスト製作会社、ポッドキャスト広告代理店といったところでしょうか。今回はこのレポートの中から興味深いと思った項目をいくつか紹介していきます。
CoHost / The State of Podcast Agencies 2024
■ポッドキャストのメリット
ポッドキャストエージェンシーが考えるポッドキャストの最大の利点は「ブランドストーリーテリング」(36%)、関係構築（29％）でした。ポッドキャストには、ブランドストーリーを説得力のある没入感のある方法で共有するユニークな力があり、ターゲットとなるリスナーを他のメディアよりもずっと長い時間魅了する点が評価されています。
■クライアントのポッドキャストにおける主な目標
ポッドキャストエージェンシーのクライアントが最も重視するのは「第一想起（ソートリーダーシップ）」の41%、ついで「ブランド認知」（33%）でした。
■クライアントのポッドキャストの成功における最大の制約
ポッドキャストの課題として「費用対効果の測定が困難な点」が36%でトップ、ついで「プロジェクト予算」（31%）と続きました。レポートでは、ブランドはポッドキャストのROIに対する期待を再調整する必要性があり、ポッドキャストエージェンシーは測定機能を強化するためのツールへの投資やポッドキャストマーケティングの総合的な価値についてクライアントを教育することにも注力すべきと指摘しています。
■ポッドキャストの成功を評価する際にポッドキャストエージェンシーが使用する指標
ポッドキャストエージェンシーは依然として「ダウンロード数」（83%）を最大の指標にしています。ついで「エンゲージメント率」（79%）、「ユニークリスナー数」（60％）と続きます。
■ポッドキャストの成長に最も効果的な手法
トップは「ポッドキャスト広告」と「メールマーケティング」（60%）、ついで「ポッドキャストへのゲスト出演」（57%）、「ソーシャルメディア」（52%）と続きました。特にポッドキャスト広告を使ったポッドキャスト番組の宣伝は、便利で親密で取引しやすい媒体の性質により、リスナーを惹きつけ、誘導することができると指摘しています。
■ポッドキャストエージェンシーにとって今後5年間で最も重要なトレンド
今後5年間で注目すべきトレンドは「ビデオポッドキャスト」（31%）、ついで「より強固なデータ分析」（24%）と続きました。
ではまた！
