ニューヨーク・タイムズが「NPRの危機の内幕」と題した記事を公開しました。米国公共ラジオ放送NPRに何がおきているのでしょうか。今日はこのニュースを紹介します。
The New York Times / Inside the Crisis at NPR
ニューヨーク・タイムズの報道によれば、NPRのポッドキャストは約5万1,000人の登録者がおり、2022年以降ポッドキャストのサブスクリプション収益が170万ドル(日本円でおよそ26.6億円)に達しているとのこと。一方、NPRのウィークリーリスナーは、4,200万人で、2020年の6,000万人から30%も減少しているとのこと。
またポッドキャストを利用してNPRのリスナーの多様化を図る取り組みが、今のところ期待通りの結果を生み出していません。黒人リスナーは11%、ヒスパニック系リスナーは16%で、2020年から大きく変化していない状況となっています。
2023年にNPRは3,000万ドルの予算不足に直面していると発表していましたが、先日「NPR資金提供停止法案」が提出されるなど資金面も厳しく見られる状況になっています。
記事では、NPRはこの状況を好転させることができるだろうか?と締めています。
また動きがあれば紹介します。
ではまた。