The Fourth Wall調査「フィリピンの週間ポッドキャストリスナー数は1,700万人を突破」

社会文化調査会社のThe Fourth Wallが、フィリピンの3大ポッドキャストネットワークであるThe Pod Network、Anima Podcast、PumaPodcastと共同で、フィリピンのポッドキャスト聴取状況をまとめたレポート「Beyond the Headphones: The Portrait of a Podcast Listener as Filipino」を発表しました。今日はこのニュースを紹介します。

The Pod Network / Beyond the Headphones: The Portrait of a Podcast Listener as Filipino

2023年10月23日~11月22日、16~64歳のフィリピン人850人を対象に行われた調査です。

■フィリピン人が好むメディアプラットフォーム

2020年から2023年にかけて、フィリピン人の好むメディアプラットフォームにおいて、ポッドキャストが22%から50%に増加し、インターネット(82%)とソーシャルメディア(81%)に次ぐ3番目に人気のメディアとなっています。YouTube、オンラインニュースサイト、テレビ、ラジオを抜いているのがすごいですね。

■フィリピン人のポッドキャスト聴取率

16~64歳のフィリピン人のうち、毎週ポッドキャストを聴く比率は対前年比2.6%増の19.8%となっています。人口から逆算すると1,700万人のポッドキャストリスナーとなります。すでに日本よりも高い聴取率、リスナー数となりますね。

■メディアプラットフォームの選択理由

フィリピン人はメディアプラットフォームを選択する際に、アクセシビリティー(82%)と利便性(74%)を優先していることがわかりました。この理由によりポッドキャストが相対的に人気となっているとのこと。

■メディアプラットフォームの利用頻度

メディアプラットフォームを毎日利用する人は95%、そのうち毎日ポッドキャストを聴く人は71%、さらに1日の平均メディア消費時間の約56%の時間がポッドキャストに費やされています。

■ポッドキャストの人気コンテンツ

フィリピン人のポッドキャストにおける人気コンテンツは、トップはコメディー(74%)、ついで自己啓発(64%)、文化(55%)、政治(49%)と続きました。

■ポッドキャストのエンゲージメントレベル

フィリピン人のポッドキャストにおける平均的なエンゲージメントレベルは3.24、信頼レベルは高く3.70、購入に至る可能性は3.26ポイントとなりました。

■ポッドキャスト広告からの商品購入

ポッドキャスト広告から商品購入になぜ結びつくのかをみると、エンゲージメントレベルと信頼レベルが最も大きい要因であることがわかりました。

■ポッドキャスト広告から商品購入に至るタッチポイント

ポッドキャスト広告経由での購入につながる最も重要なタッチポイントは、「オンラインで商品を探すこと」でした。ついで「番組説明にあるURLをクリック」、「プロモーションコードの利用」と続きました。

今回のレポートでは、フィリピンでデジタル化が進むにつれ、特に地方でポッドキャストリスナー数は増加すると予測し、フィリピンではポッドキャストが主要なメディアプラットフォームの座を確立しつつあるとしています。

ではまた。