Oxford Road調査「ポッドキャスト広告量の増加は、広告パフォーマンス低下につながる」

オーディオ広告代理店のOxford Roadがポッドキャストの広告負荷についてのレポートを発表しました。今日はこのニュースを紹介します。

Oxford Road / The Danger of Rising PodLoad

この調査は、2024年1月4日から7月4日の期間、200社超のパブリッシャーが運営する約1,300番組、164の広告主のキャンペーンの17億再生結果を分析したレポートとなっています。

■ポッドキャスト広告負荷の増加

ポッドキャストの広告掲載量は2021年から2024年の間に39%増加しています。Apple Podcastsのトップ50番組は、今年上半期に平均してエピソード時間の10.2%の広告となっています。さらに一部の番組はエピソードの4分の1を広告に充てていることがわかったそうです。

■ポッドキャスト広告負荷と広告パフォーマンス

広告掲載量が増えると訪問者率が急激に低下する傾向が見られました。広告掲載が少ない場合、訪問率は0.3%前後ですが、広告掲載量が増えると訪問率は約25%低下します。

また、購入率も同様に広告掲載量の増加に伴って減少します。広告掲載量が6%から10%に増加すると、購入率は10%低下するとのこと。

Oxford RoadのCEO/ ダン・グレンジャー氏コメント
ポッドキャスト広告負荷が高くなると、ポッドキャスト広告のパフォーマンスがその分低下します。ポッドキャストの広告掲載量が増え続ける現状は危機的であり、責任を持って対処しなければポッドキャストがもたらす社会的およびマーケティング上のメリットを失うリスクがあります。

このレポートでは、ポッドキャストの価値を最大化するためには、広告掲載量をコンテンツ時間の6%に抑える、最大でも10%まで、1エピソードに広告を2件までに制限することで希少性が生まれプレミアム価格が付くと指摘しています。

一方、レポートでは、オーディオはアメリカ人の1日のメディア時間の約22%を占めていますが、マーケティング予算は4.5%しか使われてないためこのギャップはマーケティング担当者にとっては大きなチャンスであるとも指摘しています。

ではまた。