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民放連が最新調査結果を発表、ラジオ広告の効果は「つながり感」にあり

2025年7月25日、一般社団法人日本民間放送連盟・研究所は、ビデオリサーチと共同で実施した「ラジオ番組エンゲージメントと広告効果に関する研究」の調査結果を公表した。

日本民間放送連盟 / 「ラジオ番組エンゲージメントと広告効果に関する研究」調査結果について

2023年の先行研究で、好きなラジオ番組を持つリスナーは広告効果が高いことが判明していたが、今回の調査では関東地域で放送中の31番組を対象に、番組への“エンゲージメント”と広告効果の関係を分析した。

調査では、リスナーの番組への熱量を「親近感・信頼感」「生活必須・ファン意識」「コミュニティ意識」の3段階に分類。

結果、エンゲージメントが高い層ほど、番組内広告が購買行動につながりやすいことが明らかになった。特に「コミュニティ意識」が高いリスナーでは、広告接触後に商品やサービスを購入・利用する割合が61.9%と、他の層を上回った。エンゲージメントが高いほど広告効果も上昇する。

番組内容の分析から、エンゲージメントを高める要因として「情報充実性」「エンタメ性」「心の充足感」「つながり感」が挙げられた。

中でも、最も効果的なのは「つながり感」で、特に「コミュニティ意識」を醸成するうえで欠かせない要素とされた。一方、「気楽さ」は高いエンゲージメント形成にはマイナスに作用する場合があるという。

今回の結果は、ラジオが単なる情報発信の場ではなく、リスナーと心理的な結びつきを築けるメディアであることを示している。

民放連研究所は「つながり感を意識した番組作りが、広告効果を最大化する鍵」としている。

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