高校生が「読み上げ音声」制作に挑戦 授業でプロと実践学習

宮城県加美町の中新田高等学校(以下「中新田高校」)は、デジタルトランスフォーメーション(DX)教育の一環として、全国的にも珍しい「読み上げ音声」の実践授業を行っている。授業では、東京都渋谷区の株式会社ジーアングルの講師が、録音から編集、合成までの実務に近い流れで指導。生徒たちは“伝わる音声表現”と技術スキルを両立して学んでいる。

ジーアングル / 高校生が”読み上げ音声”を授業で制作!プロと実践で学ぶAI音声収録

授業は「地域創造学」の一環として、9月から10月にかけて実施され、成果の一部は11月7日・8日に開催される文化祭で展示される予定だ。

授業では、声優による音声データの収録に生徒がオンラインで立ち会い、音声編集や合成音声の実装までを体験。また、著作権やAI倫理の基礎知識を学ぶことで、AIリテラシー向上も図っている。さらに、作品講評を通じて、品質向上や今後の運用方法についても検討する。

今回の授業では、生徒が以前の授業で制作した学校キャラクター「鳴瀬萩 緑」に声をあてることも目的の一つ。また、声優の反田葉月さんも協力し、合成音声の素材提供や生徒による収録体験に参加した。

中新田高校は2年前にも、ジーアングルと協力して校歌をポップにアレンジし、学校PRを行う授業を実施しており、今回の取り組みはその延長線上にある