株式会社電通ジャパン・インターナショナルブランズは、アテンションテック企業Lumen Research、およびスポティファイジャパン株式会社との共同研究により、音楽ストリーミング広告におけるユーザーの注意(アテンション)とブランドへの影響を分析した新たな調査レポートを発表した。
電通ジャパン・インターナショナルブランズ / 電通ジャパン・インターナショナルブランズ、音楽ストリーミング広告におけるアテンションの可能性を探る、調査レポートを発表
このレポートは、2023年に公開された「広告効果における新指標:アテンションエコノミー」の続編にあたるフェーズ1.5と位置付けられ、日本市場における音楽ストリーミング環境下の動画・音声広告が、どのようにユーザーのアテンションを獲得し、ブランド成果に寄与するかについて掘り下げ、分析している。
音楽ストリーミング広告は「高アテンションメディア」としての可能性
調査によると、最大で100%のアテンションを集めたインストリーム動画広告は特にに効果を発揮。また音声広告も92%という高水準を達成した。これらの数値は、国内の他チャネルと比較しても顕著な差があり、米国での先行調査結果とも整合している。
ユーザーの「気分」が広告効果を左右
広告視聴時のユーザーの感情状態もブランドへの影響に関係していることが示された。楽曲視聴後にポジティブな気分でいるユーザーは、ネガティブ・ニュートラルな状態に比べてブランド想起が8ポイント、ブランド選択が7ポイントそれぞれ高い結果となった。
また、広告の尺が長くなるほどブランド想起率が上昇する傾向が見られる一方で、最適化されたメッセージ設計やブランド提示のタイミングも、ユーザーエンゲージメントの鍵を握る要素として重要であるとされた。
音楽ストリーミング広告が「アテンション」に強い理由
オンデマンド音楽やポッドキャストの普及により、音楽ストリーミング広告は日本市場でも注目を集めている。調査では、ユーザーがリラックスした状態で広告に触れるため、ディスプレイ広告やSNSとは異なり没入感が高く、アテンションを獲得しやすいことが明らかになった。
詳しくは「音楽ストリーミング広告のブランドへの影響力を参照のこと。