合同会社ツナギビトが、ポッドキャスト制作アプリ「Humming Studio」を提供開始しました。録音と同時に自動で文字起こしし、テキストを消すだけで音声・映像を編集できます。Podcast 2.0対応で、大手プラットフォームのおすすめに頼らず番組が見つけてもらえる点が特徴です。

「話すだけで作れる」制作アプリが登場
合同会社ツナギビト(代表社員:川上真生)は、ポッドキャスト制作アプリ「Humming Studio(ハミングスタジオ)」を、2026年8月1日より提供開始しました。iPhone・iPad・Macに対応します。同アプリは、「話すだけで作れて、ちゃんと見つけてもらえる」ことをコンセプトに掲げています。
ツナギビトによりますと、音声配信は聴く人にとってすっかり身近になった一方で、作る側の裾野はまだ狭いままだといいます。その理由として同社は、長く放置されてきた「二つの壁」を挙げています。ひとつは「編集」の壁、もうひとつは「見つけてもらえるか」という壁です。Humming Studioは、この二つの壁を同時に壊すことを目指しています。
壁①「編集」への答え ―「消すだけで、編集」
従来のポッドキャスト制作では、波形とにらめっこしながら無音や言い直しを削り、書き出す手間がかかっていました。同社は、この手間が「話すのは好きなのに、続かない」という状況を生んできたと指摘します。
Humming Studioでは、録音を始めると、話した声がリアルタイムでテキストのブロックに変わっていきます。言い間違えた一文、長すぎた沈黙、使わないくだりなどは、その文字を消すだけで、対応する音声(と映像)が同時に削除されます。波形の拡大縮小や、カット点の微調整は必要ありません。話せた時点で番組はもう半分できている、という制作体験を提供します。
壁②「見つけてもらえるか」への答え ― Podcast 2.0で”待たない”
ポッドキャストは本来、RSSという開かれた仕組みの上に成り立ち、「どの会社のアプリにも縛られない」ことが最大の強みでした。Podcast 2.0は、そのRSSを拡張し、番組により豊かな情報を標準化された形で持たせる国際的な取り組みです。
Humming Studioが配信するフィードはPodcast 2.0に対応し、次の情報を標準で出力します。まず「文字起こし(トランスクリプト)」を録音時に自動生成し、そのまま番組フィードに同梱します。全文が検索や対応アプリでの発見につながり、聞こえづらい人にもアクセシブルになります。次に、番組を一意に識別する変わらないIDである「恒久GUID」を出力し、フィードURLが変わっても同一性が保たれ、Podcast Indexなどの開かれたインデックスに正しく掲載されます。さらに「チャプター(章)」により、エピソードを章立てし、対応アプリで頭出しができます。これらの面倒な設定は要らず、話して、消して、公開するだけで完結します。
そのほかの特徴と対応環境
Humming Studioは、日本語だけでなく多言語の収録・文字起こしに対応します。3バンドEQ・パン・フェーダーを備えた本格ミキサーや、マイクごとの個別トラック収録にも対応します。カメラ収録による映像ポッドキャストにも対応し、字幕は自動生成されます。このほか、AIがチャプターの自動生成や話題の整理などの仕上げを手伝い、iPhoneで録ってiPadやMacで仕上げるクロスデバイスの制作も自然に行えます。収録したデータはすぐにRSS配信が可能で、Spotify・Apple Podcastsなどへの配信までこれ1台で完結します。
対応デバイスはiPhone・iPad・Macで、iPhone・iPad版はApp Storeから、Mac版は公式サイトから入手できます。価格は基本無料で、高度な機能はPro(月額600円〜)と買い切りのUnlock(3,000円)のアプリ内課金で利用できます。代表社員の川上真生氏は、「話したい人が、話したいことを、自分のやり方で世界に発信できる。その当たり前を増やしていきます」とコメントしています。同社は今後、番組のホスティングや配信を支えるプラットフォームとして機能を拡張していく方針です。

