ポッドキャストプロモーションプラットフォームであるHeadlinerが、ポッドキャスター190人を対象に実施した調査を発表しました。ポッドキャスターの制作について深掘りした興味深い内容です。今日はこのレポートを紹介します。
The Headliner Blog / Behind the Mic: From Prep to Podcast Promotion & More
■ポッドキャスト歴別のポッドキャスト制作時間・楽しさ
ポッドキャスト歴に応じて、1エピソードの制作時間、そして制作プロセスの楽しさを10点満点で評価した結果、ポッドキャストの楽しさは1年未満でも10年長でも大きな差はなく、ポッドキャスト制作プロセスは平均7.48で楽しめていると回答しています。また制作時間については、1エピソードにつき平均13.94時間を費やしています。ポッドキャスト歴で差が出るのは、制作時間で10年長の長い歴史のある番組は制作時間が突出して長い傾向がみられる点です。慣れたら制作時間が減るのかと思いきや、逆の結果になっているのが興味深いところです。
■ポッドキャスト歴の比率
ポッドキャスト歴は1年〜3年が40%で最多、次いで4年〜6年が24%と続きました。
■ポッドキャスト制作の楽しさ
ポッドキャスト制作のフェーズを、「作成(準備・録音)」・「編集」・「プロモーション」の3つに分けて、それぞれの楽しさを尋ねた結果です。全体的にまず「作成」が平均8.46点と高い傾向がみられました。これはしゃべるのが得意なポッドキャスターにとっては当然の結果でしょうか。次いで、「編集」が平均6.01点でした。PC作業が苦手であれば、編集作業は好きではない人がいるでしょう。慣れてくると編集がたのしくなってくるということもありますし、平均的にはまあまあ好きな作業という位置付けとなりました。最後に「プロモーション」ですが、平均5.52点と最も低い、つまり楽しさが少ない作業となっていました。また、ポッドキャスト歴での差は若干あるにせよ、大きな違いはみられませんでした。
■ポッドキャスト制作の時間内訳
続いて、ポッドキャスト制作のフェーズにどのぐらい時間を当てているかを尋ねた結果です。全体的にまず「作成」が所要時間の54%を占めており、最も時間が掛かる工程となっています。1時間番組の収録には当然ですが準備から録音まで1時間を軽く超えるのは当然です。次いで、「編集」が所要時間の27%を占めています。これも何度も聴き直したりすると時間かかりますよね。最後に「プロモーション」で、所要時間の19%となりました。ここで面白いのは、ポッドキャスト歴10年以上のグループが相対的に最も時間をかけるようになることです。
■ポッドキャスト制作の楽しさと所要時間の相関関係
ポッドキャスト制作の楽しさと、制作所要時間に相関関係があるのかを見た結果です。全体的にポッドキャスターが制作に費やす時間が長くなるほど、その作業ををより楽しんでいる傾向がみられます。録音に費やす時間が長いのは楽しいから、とも言えます。
他、グラフにはありませんが、ポッドキャスターの93%がリスナーとやり取りしていると回答、47%はリスナーからのフィードバックがポッドキャストを形作ったと回答したそうです。リスナーの意見、大事ですね。
今回のレポート全体を見て、ポッドキャスターがポッドキャスト制作を続けられるのは、楽しいという要素があるからなんだろうなと改めて思いました。
ではまた!