Cumulus MediaとSignal Hill Insightsがポッドキャストの最新レポート「Podcast Download – Spring 2023 Report」を発表しました。今回はこの発表を読み解いていきましょう。
現在、米国で最も利用されているポッドキャストプラットフォームは?
ポッドキャストプラットフォームとして、29%がYouTube を最もよく利用していると回答し、次いで Spotifyの17%、Appleの16%となっています。他社のレポートではまた違う結果ではあるものの、傾向として、YouTubeが伸びており、Spotifyは重要なプレイヤーとして確立し、Apple Podcastは遅れをとりつつあるのは間違いなさそうです。
YouTubeでポッドキャストを聴く人は?
ポッドキャストのヘビーリスナー、4年以上前からのリスナー、昨年からのリスナーすべての層でYouTubeが人気になっているのもすごいです。一方個別のプロフィールをみると、YouTubeでのポッドキャストリスナーは男性が多く、Spotifyは若者が多く、Apple Podcastは女性が多い傾向にあります。
ポッドキャストをどこで探すか?
毎週のポッドキャストを聴くリスナーの34%が新しいポッドキャスト番組を聞き始めた場所がYouTubeと回答しており、これはSpotifyとApple Podcastの倍となっています。
しかし、YouTubeでポッドキャストを聞いたり視聴したりする人の54%は、他のプラットフォームでも同じポッドキャストを利用していると回答しています。
また、ポッドキャストが YouTube以外のプラットフォームで独占配信される場合、YouTubeでのリスナーの77%はその番組を聴くために違うプラットフォームを使用すると回答しています。
ビデオポッドキャストの動向は?
39%が音声のみの番組を好み、36%がビデオポッドキャストを積極的に見るのを好み、25%はビデオポッドキャストのビデオを最小化するかバックグラウンドで再生するのを好むと回答しています。ビデオポッドキャストの人気は前回調査より増加していること、また、ポッドキャストの初心者のほうがビデオポッドキャストを好む傾向があることがわかったそうです。
どんなデバイスでポッドキャストを聴いているのか?
Apple PodcastとSpotifyは大多数がスマートフォンで聴かれている一方、YouTubeの場合、3分の1がラップトップPCとテレビで、これらが使われる率が他社よりも明らかに高い傾向にあることがわかりました。
日本で同じ調査を行った場合、米国と同じ結果にはならないと思いますが、どのぐらいYouTubeでポッドキャストが聴かれているのかはとても気になりますね。
また興味深い資料があれば紹介していきます。
ではまた!