Edison Researchの「Infinite Dial 2024」をもとに、Westwood Oneがそのレポートに関する考察を発表しました。今日はこのレポートを紹介します。
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Edison Research「The Infinite dial 2024」調査結果、月間ポッドキャスト聴取率は47%で過去最高記録
■18~34歳のポッドキャスト週間リーチ
米国18~34歳の間では、ポッドキャストの週間リーチは48%で、テレビの50%に迫っています。一方、トップは77%のAM/FMラジオとなっています。
■18~49歳のポッドキャスト週間リーチ
米国18〜49歳の間では、ポッドキャストの週間リーチは46%となっています。一方テレビは58%、AM/FMラジオはなんと81%に達しています。
■18歳以上の女性ポッドキャストリスナー
女性のポッドキャストリスナーは爆発的に増加しています。2023年の39%から2024年で45%へと15%増加しました。
■18歳以上のポッドキャストリスナーの性別
女性ポッドキャストリスナーが増加し、2024年、女性の45%に対して男性は48%と男女差が大幅に埋まっています。
■女性のポッドキャスト聴取習慣の変化
月間ポッドキャストリスナーのうち、週間ポッドキャストリスナーの割合をみた結果、この比率も上昇しています。2024年は月間女性ポッドキャスト視聴者の71%が毎週視聴しています。これは過去10年間で最も高い数値となっています。
■ポッドキャスト聴取率の推移
過去8年間のポッドキャストの認知度と聴取率の推移もまとめられています。
・ポッドキャストの認知度は、2024年で84%、2017年から60%増加。
・ポッドキャストの聴取率は、2024年で67%、2017年から68%増加。
・月間のポッドキャスト聴取率は、2024年で47%で、2017年から96%増加。
・毎週のポッドキャスト聴取率は、2024年で34%で、2017年から127%増加。
・月間リスナーから週間リスナーへの転換率は、2024年で72%、2017年から14%増加。
■年齢・性別・週間・月間ポッドキャストリスナーまとめ
ポッドキャストの月間リーチは60%台前半、週次リーチは40%台半ばから後半ということがわかりますね。
■マーケティング担当者にとってのポイント
今回のまとめとして以下4点が指摘されています。
・ポッドキャストはもはや規模が小さいニッチなプラットフォームではなく、テスト的な購入ではなく、実際にメディアプランでより大きな役割を果たせるメディアに成長している。すでに毎月、1億3,500万人のアメリカ人、12歳以上の47%にリーチしている。
・18~34歳のリーチはテレビと同等レベルのため、テレビの広告予算をポッドキャストにシフトすることを検討するのは現実的。
・女性をターゲットとするブランドは、メディアプランにおいてポッドキャストを主役に据えるべき。女性のポッドキャストリスナーは、習慣化とリーチにおいて過去最高を記録している。
・かつてBBDOメディア責任者だったアーニー・セムスキー氏が、ブランドはメディア予算の5%を新しいメディアに配分すべきと提唱した「5%ソリューション」にならって、デジタル広告予算の5%をポッドキャスト広告に割り当てるべき。
現在、米国のポッドキャスト広告は総広告費の1%を占めるに過ぎず、広告予算の5%を割り当てることは意味のある影響を生み出すのに十分な額になるのは間違いありませんね。
日本でもはやくこうなりますように!
ではまた。