電通とLumen Researchが共同研究として、6つのトップオーディオメディア企業と協力してオーディオ広告におけるアテンションを測定したレポートを発表しました。今回はこのレポートを紹介します。
今回の調査は、ポッドキャスト、ラジオ、音楽ストリーミングの3つのオーディオメディアにおけるオーディオ広告のアテンション、注目度を測定したものです。ポッドキャストについてはAudacy、Cumulus Media、iHeartMedia、Spotify、SXM Mediaとともに、ラジオについてはAudacy、Cumulus Media、iHeartMediaとともに、音楽ストリーミングについてはAmazon Ads / Amazon Musicと共同で実施したものとのこと。
■調査結果概要
オーディオ広告は他の広告プラットフォームと比較して大きな注目を集めたことがわかったそうです。
・1,000インプレッションあたりのアテンション秒数(APM)は10,126秒と高い
(電通基準では6,501秒)
・平均41%が正しいブランド想起を生み出した
(電通基準では38%)
・ブランド選択の上昇率は10%
(電通基準では6%)
また、各オーディオ広告には、注目度とブランドインパクトを高める独自の強みがあることが明らかになっています。
■ポッドキャストの結果
ポッドキャストは、他のデジタル、ソーシャル、テレビのベンチマークと比較して、1,000インプレッションあたりのアテンション秒数が最も高くなったそうです。さらに、ポッドキャスト内の通常のオーディオ広告と比較して、ホストリード広告の方がブランド選択の上昇率が高かったそうです。これはよく言われることですね。
■ラジオの結果
ラジオについても、他のデジタル、ソーシャル、テレビのベンチマークと比較して、1,000インプレッションあたりのアテンション秒数が高いことがわかったそうです。ラジオは平均的なオンライン動画広告と比較して10倍効率が高く、今回調査した音声フォーマットの中で最も効率的なフォーマットとなりました。
■音楽ストリーミングの結果
音楽ストリーミングについては、ブランド想起率は、Alexa対応デバイスで再生された広告付きストリーミング音楽で最も高く、デスクトップ/モバイルデバイスで聴かれた同じ広告と比較して、ブランド選択の上昇率が高かったそうです。
今回の調査についてdentsu Media US のローカルおよびオーディオ投資リードのEVPであるジェニファー・ハンガービューラー氏は「ラジオ広告がリーチを拡大するコスト効率の高い方法であること、ポッドキャストのリスナーは番組だけでなくポッドキャストのホストにも大きな親近感を持っていること、そしてスマートスピーカーはストリーミングサービスのオーディオ広告にとって魅力的な新しい配信先であることを、私たちは理解しています。さまざまなオーディオ・フォーマット独自の強みが当社のオーディオ・アテンション・エコノミー調査によって検証されたことを嬉しく思います。」とコメントしています。
電通さん、こんな素敵な調査、日本でもやって欲しいです〜。
ではまた。