ポッドキャスト配信プラットフォームのLibsynが、ポッドキャスト広告向けの「予測型コンテクスチュアルターゲティング(Predictive Contextual Targeting)」機能を発表しました。今日はこのニュースを紹介します。
予測型コンテクスチュアルターゲティングは、プレスリリースによれば、広告主はファストカジュアルレストランのユーザー、ホームセンターへの関心、電気自動車市場、ペットの所有者、大型店のブランド別の顧客、定年退職後などのライフステージなど、何百ものオーディエンスのセグメントに対してターゲティングが可能になるとのこと。広告主が他デジタルチャネルと同等の精度と規模でターゲティングできるようになると謳われています。
仕組みの詳細は開示されていませんが、最先端のテクノロジー、強力なオーディエンスデータ、高度な音声テキスト化、インテリジェントな分類を活用し、何千もの個々のポッドキャストエピソードのコンテキストエッセンスを抽出し、何十万ものサブカテゴリーにわたってコンテンツを正確に分類することで、リスナーのコンテンツの嗜好に基づいて、適切なリスナーに広告が正確に配信されるといいます。簡単にいうと、番組をテキスト化、キーワードを分析、文脈に合う広告を配信可能にするというものですね。Cookieを使わないターゲティングの方向性として、これは正しいアプローチだと思います。
今回の新サービスの発表に際して、LibsynのAdvertiseCastの最高収益責任者であるデイブ・ハンリー氏は「ポッドキャスト広告は勢いを増しており、膨大で熱心な視聴者とのつながりを求める広告主が増加しています。Libsynでは、このようなニーズに応えるため、最先端の広告技術ソリューションへの投資を続けています。予測型コンテクスチュアルターゲティングの提供開始は、ダイレクトレスポンスであれ、ブランド認知であれ、ブランド目標を達成するための高度なターゲティング機能を広告主に提供することへの当社の献身を強調するものです。」とコメントしています。
なお、Libsynは2023年8月現在、7,000万ドル以上の広告収入をポッドキャスターに支払ったとのこと。日本円でいうと100億円を超える金額ですからね、素敵です。
ではまた!