Edison Researchの2023年第2四半期の「Share of Ear」調査結果に基づいて、Cumulus Media / Westwood OneのAudio Active Groupが、米国で音声広告が含まれるオーディオに費やした時間をまとめたレポートを公開しました。今日はこのニュースを紹介します。
■広告付き音声を1時間聴くと?
米国の広告付きの音声を1時間聴く時の内訳を集計した結果、AM/FM ラジオの聴取時間は41分、ポッドキャストの聴取時間は11分となりました。米国では、AM/FMラジオとポッドキャストの合計が53分となり1時間のうちおよそ88%をしめていることがわかりました。
■広告付き音声を車内で1時間聴くと?
続いて、車内で広告付きの音声を1時間聴く時の内訳を集計すると、AM/FMラジオの聴取時間は51分、ポッドキャストの聴取時間は4分となりました。よりラジオの時間が増えていることがわかります。
■広告付き音声のシェア
AM/FMラジオが広告付き音声の69%を占めており、次いでポッドキャストが急上昇し19%のシェアを獲得しました。一方、Pandora、SiriusXM、Spotifyはそれぞれ4%となっています。
■Spotifyの広告収入シェア推移
Spotifyの広告収入によるシェアは2%前後で、2017年から7年間ほとんど成長していないことが明らかになりました。Spotifyの成長は広告を受け入れない定額制音楽ストリーミングからきており、Spotifyの平均月間ユーザー数の増加は音声広告主の利益にはつながっていないとレポートでは指摘されています。
■ポッドキャスト聴取時間推移
2017年第2四半期以降、ポッドキャストに費やされる時間の割合が4倍に成長しており、マーケティング担当者は規模が足りないという理由でポッドキャスト広告を無視することはできなくなったと指摘されています。現在、ポッドキャストは、広告付き音声全体の19%のシェアを占めています。
■ポッドキャストの聴取率推移
ポッドキャストの毎日のリーチ数は大幅に増加し、2016年の7%から2023年には32%まで成長しています。
米国ではポッドキャストが爆発的に増加しているものの、まだまだAM/FMラジオが強いという状況が見て取れるレポートでした。
ではまた!