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IABが2023年の米国ポッドキャスト広告収入調査結果を発表

IABが2023年米国ポッドキャスト広告収益に関するレポートを公開しました。今日はこのニュースを紹介します。

IAB / The U.S. Podcast Advertising Revenue Study 2023: Drivers, Strategies, and Tactics for Growth

■米国ポッドキャスト広告収益
米国のポッドキャスト広告収入は2020年から2022年にかけて115%以上増加しており、引き続き最も急速に成長しているインターネット広告のひとつとなっています。2022年では18億ドル(28%増)、2023年には28億ドル(28%増)に成長するとIABは予測しています。これは、インターネット広告全体の成長率11%と比較すると2倍以上の成長ペースです。

また、ポッドキャストの広告在庫は依然として主に番組固有であり、プレロールが3分の1、ミッドロールが3分の2という比率とのこと。また傾向として、定額料金を支払う広告主は減少し、CPMで購入する傾向が増えているそうです。

広告挿入方法についても変化が見られ、広告収入の90%以上は動的広告挿入によるもので、そのシェアは3年間でほぼ2倍になったそうです。プログラマティック広告は過去2年間だけで5倍に成長していますが、まだそのシェアは他のネットメディアの87%と比べるとまだ11%と低い水準となっています。

関連ツールの活用も広がり、ブランドセーフティーソリューションおよびブランド適合性ツールの利用率が昨年からほぼ倍増したことも指摘されています。69%がブランドセーフティーソリューションを使用し、62%がブランド適合性ソリューションを使用しているとのこと。

■米国ポッドキャスト広告収益(キャンペーンタイプ別)

いままで傾向として主流だったダイレクトレスポンスのキャンペーンは減少傾向で、ブランディング目的のキャンペーンが2022年に53%、2023年予測で61%と伸びています。ブランディング目的の中でも、ブランデッドコンテンツとブランド言及に関するキャンペーンが大きく伸びていく傾向が見られます。この増加は、ブランド認知度の高い大規模な広告主の間でポッドキャスト広告への関心が高まっていることが背景にあるとしています。

■米国ポッドキャスト広告収入(フォーマットタイプ別)

2022年、オーディオのみのポッドキャスト番組に対する広告は95%、ビデオポッドキャスト番組に対する広告は5%となっています。ビデオポッドキャストの話題が増えているにも関わらず、ここ数年ビデオポッドキャストの広告の比率は相対的に低下しているのはちょっと意外な結果です。

ではまた!

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