CoHostが28の専門家による2025年ポッドキャスト予測に関するレポートを発表しました。
今回はそのレポートの中から一部を抜粋して紹介します。
CoHost / 28 Expert Podcast Predictions for 2025
2025年の予測の前に今年業界がどれだけ進歩したかのか?についてです。
・米国におけるポッドキャストの視聴は過去最高を記録。12歳以上のアメリカ人の47%が過去1か月間にポッドキャストを視聴しており、前年比12%増、特に女性リスナーでは19%の増加が目立った。
・Spotifyでは、毎月動画コンテンツを投稿するクリエイターの数が過去1年間で約70%増加。
・AIを活用したポッドキャストは2024年を通じて 驚異的な500%の成長を遂げた。
2025年については、ポッドキャスティング界の最も優秀で聡明な28名とチームを組み、予測が行われました。
専門家のコメントは以下の通りです。
【ポッドキャストのトレンドが2025年に主流になると予測】
・動画の台頭とそれに伴う分析: YouTube がポッドキャスティングで確固たる地位を築き、Spotify が動画へと移行するにつれ、クリエイターは動画固有の分析情報にアクセスして、視聴者のエンゲージメントをさらに深め、プロモーション戦略を改善できるようになります。・経営幹部によるマルチチャネル ポッドキャスト: ビジネス リーダーは、自社のマーケティング活動を強化し、ブランドではなく人をフォローする消費者と関わるために、ポッドキャストをますます活用するようになるでしょう。
・オープン プラットフォームと独自プラットフォームの分裂: ポッドキャスト業界は、YouTube や Spotify などの独自のビデオ中心プラットフォームの台頭により岐路に立たされ、Apple Podcasts などの従来のオープン RSS アプリに脅威を与える可能性があります。
・常時配信のポッドキャスト: ポッドキャスターは、視聴者の関心を維持し、新しいスポンサーを引き付けるために、季節限定の番組から離れ、より継続的なコンテンツを作成します。
・ナラティブ形式とハイブリッド形式の台頭: ポッドキャスターが従来のインタビュー番組を超えて目立つための新しい方法を模索するにつれて、ナラティブ形式、ドキュメンタリー形式、ハイブリッド インタビュー形式が成長します。
【来年のポッドキャスターへのアドバイス】
・視聴者を知る: 特定の視聴者向けのコンテンツの作成に重点を置き、視聴者の好み、ニーズ、行動を理解します。虚栄心の統計よりもエンゲージメント指標を使用して、コンテンツとプロモーション戦略を導きます。・制作とプロモーションのバランスをとる: 最高品質のコンテンツの制作に 50% の労力を費やし、残りの 50% をマーケティングと、戦略的なアウトリーチとコミュニティ構築による番組の成長に投資します。
・ビデオを軽視しないでください。リーチを拡大し、競争力を維持するために、クリップまたは完全なエピソードを通じて、ポッドキャスト戦略にビデオを組み込むことを検討してください。
・信頼性と創造性を受け入れる: 自分の意見に忠実であり続け、自分をワクワクさせるユニークなコンテンツを作成し、自分だけが生み出せる特別なものを提供することで差別化を図ります。
・コミュニティを構築する: 視聴者だけでなくコミュニティの育成に重点を置きます。Discord や Patreon などのプラットフォームを通じてリスナーとより深いレベルで交流し、他のクリエイターとつながってリーチを拡大します。
個人的に気になったのは
「Apple PodcastsやOvercastのような従来のオープンRSSアプリと、YouTubeやSpotifyのような独自のビデオ中心のアプリとの分裂」
というPodnews 編集者の以下のコメントでした。
「おそらく2025年は、Apple PodcastsやOvercastのような従来のオープンRSSアプリと、YouTubeやSpotifyのような独自のビデオ中心のアプリとの分岐点となるでしょう。
ポッドキャスティングは、この業界の重大な変化にどう対応するかを決める必要があります。つまり、この変化を進んで歓迎し、業界の新しい独自のゲートキーパーを活用できるように再編成するか、それとも、オープン RSS と、オープン性が業界にもたらしたさまざまなビジネス モデルや編集の可能性を確実に存続させるために、この変化を拒否するかです。
ポッドキャスト再生全体の 50% 以上が、DAI やプログラマティック広告をサポートしない独自のクローズド エコシステムに移行している中で、このことは業界にとって何を意味するのでしょうか。また、「ポッドキャスティング」が「ビデオ」と同義語になると、参入障壁が高まり、目が他のことに忙しいときにも聴けるというポッドキャスト独自の利点が失われることになるのでしょうか。」
個人的にはポッドキャストにビデオは不要と思いますが、2025年の動向には注目です。
今回の紹介は以上です。
それではまた。