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【メディア環境研究所調査】動画時代に広がる「耳時間」の魅力と可能性とは?

メディア環境研究所の調査によると、ラジオやポッドキャスト、音楽配信などを含む音声メディアを月1回以上利用する人は47.8%と、約半数に達した。日常生活の「ながら時間」を活用できる点が支持され、特に若年層で利用が進んでいる。

メディア環境研究所 / 動画時代になぜ「音声メディア」が人気?「耳時間」から見るその魅力と可能性 @メ環研の部屋

調査は全国の15~69歳の男女を対象に実施。音声メディアは、会話中心の「スポークンメディア」と音楽配信に大別され、利用率はそれぞれ37.2%、28.9%だった。

ラジオは高齢層ほど利用率が高く、60代で35.2%に達した。一方、ポッドキャストは10代で43.7%と突出し、20代でも28.2%と若年層に浸透。音楽ストリーミングも10代が60.0%、20代が49.4%と高水準を示した。

利用シーンにも違いが見られる。動画は「休憩中」「就寝前」「食事中」など、まとまった時間に視聴される傾向があるのに対し、音声メディアは「通勤」「通学」「家事の時」「歩行中」「身支度中」など日常動作と並行して利用されるケースが目立つ。いわゆる「ながら聴き」が定着している。

時間帯別では、音声メディアは平日朝(7~10時)の利用が多く、その後も日中に広く分散。一方、動画は夜間(19時以降)に集中する傾向が確認された。

利用時間は動画が平均約103分、音声メディアは約85分。音声の中では音楽配信が長く、ポッドキャストは比較的短時間にとどまった。これは、ポッドキャストは30分間などの短尺コンテンツが多いためだと考えられる。

音声メディアの利用目的では、「作業中のBGM」(36.1%)が最多で、「リラックス(36.0%)」「気分転換(31.9%)」など心理的効果を求める回答が上位を占めた。特に音楽配信は気分面での効果、スポークンメディアは情報収集や効率的なインプットといった機能面での価値が評価されている。

動画と比較した際、動画は「暇をつぶせる」「短時間でサクッと楽しめる」「知りたいことが詳しくわかる」「ぱっと直感的にわかりやすい」など視覚的利点が評価される一方、音声メディアは「気分転換できる」「リラックスできる」「長時間でも疲れずラクに楽しめる」「前向き・元気になれる」など、気分への作用といった点で優位性を示した。

また、動画を音声だけで楽しむ利用も広がる。動画ユーザーの約半数が「耳だけで視聴することがある」と回答し、10代では約7割に上った。「家事中」「勉強中」「歩行中」など、音声メディアと同様の利用シーンが多い。

今回の調査から、音声メディアは従来のラジオの延長にとどまらず、生活の隙間時間を埋め、利用者の気分に寄り添う存在として定着しつつあることが浮き彫りとなった。

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