東大発AIスタートアップのParakeet株式会社が、リアルタイムAIボイスチェンジャー「Paravo(パラボ)」の最新版v3.0を2026年6月30日に公開しました。CPUのみで最短0.06秒の低遅延を実現し、多言語対応やGUIの刷新により、誰でも簡単に高品質なボイスチェンジを楽しめるようになっています。
リアルタイム変換に特化した独自AIモデル
Parakeet株式会社(代表取締役:中村泰貴)が公開した「Paravo」は、独自開発のAIにより、ノートPCを含むあらゆる環境で、CPUのみ・最短0.06秒の低遅延かつ高品質なボイスチェンジを可能にするソフトウェアです。製品はWindowsとMacに対応しており、無料でダウンロードして利用できます。
RVCをはじめとする従来型のAIボイスチェンジャーでは、GPUのような高価な計算リソースが求められ、さらに自然な発話を実現するために1秒以上の遅延を設定する必要がありました。Paravoはこの課題を根本から解決するため、CPU上での超低遅延なリアルタイム変換に特化して独自のAIモデルを設計しています。これにより、ゲームや通話の最中でも、「自分の声そのものが変わった」ように感じられる自然さで話すことができます。
練習が不要で、どんなPC環境でもAIボイスチェンジが動くという手軽さも大きな特長です。この使いやすさが評価され、公開からすでに8万人以上のユーザーに利用されています。今回のv3.0では、多言語対応とわかりやすいGUIへの刷新が行われ、さらに多くの方々が簡単にボイスチェンジを楽しめるようになりました。
100名以上のボイスとブレンド機能を搭載
Paravoでは、「ずんだもん」「つくよみちゃん」といった人気の合成音声キャラクターや、人気VTuber「猫元パト」とのコラボプランを含む、100名以上のプロ声優の声に変換することが可能です。
さらに、搭載されたキャラクターの中から最大3名の声を選び、その比率を調整することで、自分だけの声を作れる「ブレンド機能」も搭載されています。基本機能として、「ずんだもん」を含む5キャラクター14スタイルが無料で利用できます。ボイスはキャラクター単位で購入でき、AIモデルは約2〜3ヶ月ごとに更新されるため、購入したあとも変換品質が上がり続けるという点も魅力です。
リリース当初と比べ、AIモデルの滑舌やキャラクターらしさ、ノイズを誤変換しにくい頑健さは大幅に進化しています。磨かれた品質を、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。
すべての音声を権利者と正式契約
Parakeetは、実演家と音声AI事業者の共存共栄を目指す一般社団法人 日本音声AI学習データ認証サービス機構(AILAS)に、法人会員として加盟しています。
AILASが掲げる「人と音声AIのフェアトレード」の理念のもと、Paravoは登録するすべての音声について声の権利者と契約を結び、利用に応じて売上を権利者へ還元しています。音声AIの利用が広がるなかで、権利者への還元を明確にしている点は、安心して利用できる環境づくりにつながっています。
スマートフォン版や音声募集など今後の展開
今後の展開として、スマートフォン版を年内目標に公開する予定です。Paravoはすでにスマートフォン上でもPCと同等の変換性能を実現しており、より多くのシーンでリアルタイムに声を変えられるよう準備が進められています。