The New York Timesは、ポッドキャスト運営部門「Shows」において、動画制作体制を強化する5件の人事異動を発表しました。初のポストプロダクション責任者ポジションの新設をはじめ、複数の動画プロデューサー・エディター・ジャーナリストの正式採用・増員が含まれています。

初のポストプロダクション責任者にEddie Costas氏
今回の人事異動により、「The Interview」「Hard Fork」「Popcast」などの番組を担当する動画制作チームが拡充されます。新設された「post-production supervisor」ポジションには、2024年に同社のポッドキャスト動画運営初期の段階でシニア動画エディターとして入社したEddie Costas氏が就任しました。同氏は「The Interview」が”聴く番組”から”見る番組”へと発展する過程に深く携わったほか、「Popcast」「Hard Fork」「Modern Love」「The Daily」「Cannonball」にも携わってきました。新ポジションでは、動画編集チームのマネジメントに加え、Video OperationsおよびEngineeringチームと連携し、より強固で効率的なポストプロダクションのワークフロー構築に取り組みます。The Times入社前は、Univision、Gizmodo Media Group、Genius、The Vergeで放送・デジタルメディア領域のプロデューサー・エディターとして勤務していました。
一時採用スタッフが正式採用へ
Rebecca Blandón氏は、2025年からアシスタント動画エディターとして一時的にチームを支えてきた後、動画プロデューサー/アシスタント動画エディターとしてShowsに正式加入しました。メディアの取り込み・整理、品質管理、ソーシャル動画の制作を担当します。以前はThe Boston Globeで地域のフィーチャー記事・ニュースを担当するマルチメディアジャーナリストとして勤務したほか、PBS、「Frontline」、Axiosでプロデューサー・エディターを務めた経歴を持ちます。
Pat Gunther氏も一時的な立場から、正式な動画エディターとしてShowsに加入しました。「The Interview」「Cannonball」「Popcast」に携わり、カメラオペレーターを兼務することもあったとされ、今後はShows全体を横断しつつ、The Times各プラットフォームおよびTikTok、Instagram、YouTube向けのショート動画制作に特に注力します。The Times入社前はESPNとThe Volumeで動画プロデューサー・エディターとして勤務していました。
Paula Neudorf氏が「The Interview」担当のシニア動画ジャーナリストに
Paula Neudorf氏は、「The Interview」担当のフルタイムのシニア動画ジャーナリストとして加入しました。同氏はこの1年間、一時的な立場で番組のビジュアルアイデンティティの構築や動画制作のリードを担い、その中でTucker Carlson氏やGisèle Pelicot氏へのインタビューも制作してきました。今後は番組の動画ワークフローの強化を続けながら、エピソードの編集制作も担当します。Neudorf氏はエミー賞受賞歴を持つジャーナリスト・ディレクター・プロデューサーで、The Times入社前はAl Jazeera、NBC News、Vice Newsに在籍していました。
新加入のRJ Sachdev氏
RJ Sachdev氏は、Shows全体を横断する動画エディターとして新たに加わりました。「The Interview」「Hard Fork」「Popcast」および開発チームと連携し、TikTok、Instagram、YouTube向けの縦型動画制作を手がけます。
動画を「インフラ」として組み込む姿勢
今回の一連の採用・昇格は、The Timesが動画を個々のポッドキャストへの付加的な要素としてではなく、Shows部門のインフラそのものに組み込もうとしていることを示すものであり、ポッドキャストのパブリッシャーが「音声か動画か」という従来の二者択一を超えて発想するようになっている流れの中で行われています。


