株式会社オトバンクは2026年10月5日、ユーザー投票で選ぶ「オーディオブック大賞2026」を発表しました。文芸部門は『成瀬は都を駆け抜ける』、ビジネス書部門は『世界は行動経済学でできている』が大賞を受賞。audiobook.jp特別賞、菊池雄星賞、法人版部門の活用賞も決まりました。
「オーディオブック大賞2026」の主なポイント
国内最大級のオーディオブック配信サービス「audiobook.jp」を運営する株式会社オトバンク(本社:東京都文京区、代表取締役社長:久保田裕也)は、ユーザーの投票によって選ばれた「オーディオブック大賞2026」を発表しました。今回で5回目の開催となります。
- 文芸部門は『成瀬は都を駆け抜ける』、ビジネス書部門は『世界は行動経済学でできている』が大賞を受賞
- 昨年新設された「audiobook.jp特別賞」は『集英社OTOコンテンツ』、「菊池雄星賞」は『銀河鉄道の父』が受賞
- 法人版部門は、関西電力労働組合、株式会社壱番屋、東武鉄道株式会社の3者が活用賞を受賞
オーディオブック大賞とは
オーディオブック大賞は、オーディオブック市場のさらなる発展と優れた作品の制作を奨励することを目的に、会員数350万人の「audiobook.jp」が主催する、日本で唯一のオーディオブックのアワードです。
前身の「オーディオブックアワード」は2017年の開催が最後でしたが、近年の需要拡大を受けて2022年に復活し、以降毎年開催されています。
最大の特徴は、実際にaudiobook.jpを利用するユーザーの声をもとに受賞作品を決めている点です。
審査方法
作品部門は、audiobook.jpのユーザーを対象にインターネット調査でアンケートを実施し、各部門で最も投票数が集まった上位作品から大賞・準大賞を決定しています。
- アンケート期間:2026年7月8日〜7月20日
- 回答数:約1,200件
「audiobook.jp特別賞」は、オーディオブック文化の発展に寄与し、話題性や新規性を示した作品・取り組み、または制作・表現の面で新たな可能性を切り拓いた作品に贈られる賞で、ユーザー投票や反響をふまえてオトバンク内で協議の上、選考されています。「菊池雄星賞」は、audiobook.jp公式アンバサダーであるメジャーリーガーの菊池雄星投手が、自身の視点で選ぶ特別な賞です。
文芸部門の受賞作品
大賞『成瀬は都を駆け抜ける』
著者は宮島未奈さん、出版社は新潮社です。ナレーターは山根綺さんをはじめとする18名が担当しています。投票では、成瀬シリーズの完結作として最後まで主人公らしさが貫かれていたという声や、声優陣の演技や効果音など制作面の完成度の高さを評価する声が寄せられました。
準大賞『52ヘルツのクジラたち』
著者は町田そのこさん、出版社は中央公論新社、ナレーターは安田愛実さんです。投票では、涙なしでは聴けなかったという感想や、ウォーキングや通勤中に聴き、続きが気になって歩く距離をのばしたという声、オーディオブックをきっかけに映画も鑑賞したという声が寄せられました。
ビジネス書部門の受賞作品
大賞『世界は行動経済学でできている』
著者は橋本之克さん、出版社はアスコム、ナレーターは佐東充さんです。投票では、行動経済学のロジックがわかりやすく仕事に役立っているという声や、人を無理に動かすのではなく自然にその方向へ導く考え方が興味深かったという声が寄せられました。
準大賞『ゆるストイック ── ノイズに邪魔されず1日を積み上げる思考』
著者は佐藤航陽さん、出版社はダイヤモンド社、ナレーターは津々良篤さんです。自分にない考え方を知ることができたという声や、日々積み上げることの重要さを考えさせられたという声が寄せられました。
特別部門の受賞作品
audiobook.jp特別賞 大賞『集英社OTOコンテンツ』
集英社による取り組みです。「耳で読む」という新たな読書体験の普及に向け、オーディオブック作品の拡充にとどまらず、専用Webサイト「集英社OTOコンテンツ」の開設や「ナツオト」キャンペーンなど多角的な展開を行ってきました。出版社自らが継続的にオーディオブック文化の認知拡大と利用促進に取り組んでいる点が評価されました。
audiobook.jp特別賞 準大賞『となりの小さいおじさん~大切なことのほぼ9割は手のひらサイズに教わった~』
著者は瀬知洋司さん、出版社はアルソス、ナレーターは和村康市さんです。他部門の受賞対象とはならなかったものの、繰り返し再生した、衝撃を受けたという感想が最も多く寄せられた作品です。オーディオブックをきっかけに書籍や続編を購入した読者も多く生まれたことが選考理由とされています。
菊池雄星賞『銀河鉄道の父』
著者は門井慶喜さん、出版社は講談社です。菊池雄星投手はコメントで、子どもの可能性を信じることはただ応援することとは少し違うと感じたと述べ、父親として何度も立ち止まりながら読んだと振り返っています。また、宮沢賢治と同じ岩手・花巻に縁を持つ者として、この物語に特別な温かさを感じたとしています。
法人版部門 活用賞の受賞企業・団体
オトバンクは2022年1月から法人向け聴き放題プラン「audiobook.jp 法人版」を提供しており、現在200社以上に導入されています。その中から、オーディオブックを効果的に活用している企業・団体が選ばれました。
- 関西電力労働組合:新しい福利厚生・自己研鑽施策として早期から積極的に活用。『スター社員インタビュー』と連動した独自の社内広報など、学びへの意欲を高める工夫が評価されました。
- 株式会社壱番屋:導入以来、利用率80%という高い水準を維持。オトバンク主催の『オーディオブックマラソン』では団体部門1位を獲得しています。
- 東武鉄道株式会社:移動時間などのスキマ時間を活用した「耳からの学び」で、導入直後から利用率78%を達成。課題図書の設定やレポート提出など、アウトプットと社内共有の仕組み化も評価されました。
オトバンク代表取締役社長 久保田裕也氏のコメント
久保田氏は、約1,200件の投票が寄せられたことに触れ、物語への没入だけでなく、仕事や生活に役立つ知識の獲得など、オーディオブックが果たす役割が広がっていると述べています。また今年は、出版社による新たな音声コンテンツへの挑戦や、企業・団体における学びの文化づくりも評価されたとしています。オトバンクのオーディオブック配信事業は2007年のスタートから来年で20周年を迎え、「本を読むも聴くも当たり前に選べる社会」の実現に向けて取り組んでいくとしています。
audiobook.jpについて
audiobook.jpは、株式会社オトバンクが運営する日本最大級のオーディオブック配信サービスです。2007年に「FeBe」としてオーディオブックの配信を開始し、2018年に「audiobook.jp」へリニューアルしました。2026年8月に会員数が350万人を突破しています。
過去の受賞作一覧はオトバンク公式サイトで確認できます。
参照元: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000649.000034798.html