ポッドキャストホスティングプラットフォームを運営するCastosが、リスナーがお気に入りのポッドキャスト番組に寄付できる新機能「Castos Commerce」を発表しました。今日はこのニュースを紹介します。
Castos / Introducing Castos Commerce: Listener Donations For Your Podcast
Castos Commerceを使うことでポッドキャスターはCastosでホストするポッドキャストに対して、1回限りまたは定期的な寄付を設定できるようになり、広告費だけに頼るのではなく、ポッドキャストで直接収益を上げることができるようになります。
いわゆる投げ銭モデルとして、PatreonやBuy Me A Coffeeなどの他のサービスとの違いは、Castosはリスナーが寄付したお金の一部を受け取らないという点と、ポッドキャストに特化した仕組みであることです。
寄付収益の何パーセントかを手数料としてホスティングプラットフォームが受け取るのが一般的ですが、Castos自体は手数料をとらず、支払い処理のためにStripeから2.9%の少額の手数料のみが徴収される仕組みです。これはSpotifyの5%シェアや、Apple Podcastsの初年度の取り分30%を下回っています。
この機能を使うためにポッドキャスターは、まずCastos Commerceの設定を行う必要があります。
まず参加申請して承諾されたら、寄附の種類、寄附金額の設定、寄付ページに表示するメッセージのカスタマイズを行います。
設定後、この機能を有効にするとCastosのWEBサイトの上部に寄付(Donate)ボタンが表示されるようになります。
寄付をしたいと思ったリスナーは、寄付金額を選択し、クレジットカード情報を入力するとポッドキャスターに直接寄付が可能になります。
寄付を受け付けると、Castosダッシュボードの収益化セクションに収益履歴が表示されるようになります。リスナーの何人が寄付したか、寄付の種類、寄附金額などが把握できます。
ポッドキャスターのマネタイズに、寄付という新しい選択肢ができることで、人気のポッドキャスト番組はポッドキャスト広告以外の収益源を確保することができることになりますので、より良いコンテンツが生み出されやすくなるという点で、良い話だと思います。ではまた!