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Acastの調査「ポッドキャストリスナーはAI活用にポジティブ」

Acastが米国ポッドキャストリスナーに対して行った、ポッドキャストで使われているAIツールの受容性に関する調査結果を発表しました。最近色々な領域でAIが使われていますが、ポッドキャスト業界も例外ではありません。今回、ポッドキャストリスナーはこの動きをどう受け止めているのか、かいつまんで紹介したいと思います。

Acast / Podcast Listeners are Overwhelmingly Tuned In to AI and Say it’s Poised to Redefine the Medium, Acast Study Finds

ポッドキャストで使われているAIのユースケースと、それに対するリスナーの受容のレベルをまとめたものは以下の通りです。

AIユースケースとリスナーの受容レベル(%)
・ノイズ除去・音声レベル補正・フィラーやポーズの自動除去など 82%
・キャプションの自動翻訳 80%
・音声認識による自動書き起こし 79%
・リアルタイムでキャプションを生成 78%
・エピソード中のリスナー離脱率に関するレポート作成 77%
・ショーノートとエピソードの要約自動生成 76%
・関連エピソードの提案 74%
・ポッドキャスター向けのトレンドレポート作成 72%
・リスニング中に関連する写真や情報の提示 72%
・関連性の高いポッドキャストを発見しやすくする 72%
・リスニング履歴に基づいた関連コンテンツのリコメンド 70%
・リスニング中に関連するツイートやソーシャルメディアを提示 69%
・ハイライトを抽出し、ショートバージョンを自動生成する 68%
・音声広告をパーソナライズして配信する 65%
・ポッドキャストのエピソードのリサーチと準備のため 65%
・信ぴょう性や、虚偽の発言かの情報を提供する 64%
・音声合成を活用する 64%
・ポッドキャストのカバーアートの生成 63%
・ポッドキャストと同時に視聴するビデオコンテンツの自動生成 61%
・ホストリード広告の自動生成 56%
・リアルな架空コンテンツの制作 53%

これを見る限り、ポッドキャストのリスナーは、概ねポッドキャストで使用されるAIツールを快く受け入れていると考えられます。
特に歓迎されているAIの用途は、音質改善、自動翻訳されたキャプション、書き起こしなどでした。また、他にもさまざまなAI活用事例が質問にあげられていますが、過半数が支持をしている結果となっています。

Audiostartでもすでに活用しているユースケースも多々あるので、ポジティブな結果が多いのはありがたい話です。

Acastのリサーチ&インサイト・ディレクターのトミー・ウォルターズはこの調査を踏まえて、「ポッドキャストリスナーが他のほとんどのメディアと比べてテクノロジーに対する認識や関心が高い傾向にあることを知っていました。そのため、私たちの調査でリスナーが AIに非常に興味を持っていることが判明したことは驚くべきことではありません。しかし、この調査で予想外だったのは、AIが現在のリスニング体験のほぼあらゆる側面に浸透し、そのテクノロジーがリスナーがメディアと関わるための新たな方法を形成することに対して、リスナーがいかにオープンであるかということです。」とコメントしています。

ポッドキャスト業界、AIを活用することはリスナーから受け入れられており、AIの活用・進化に伴い、今後さらにポッドキャスト市場は活性化していくのではないかと予想されますね。ではまた!

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