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Acastが「Podcast Movement Evolutions」を振り返り、ポッドキャスト業界に向けた4つのポイントを発表

Acastが、2024年3月にロサンゼルスで開催されたポッドキャストイベント「Podcast Movement Evolutions」で得られたという4つのポイントを発表しました。今日はこのニュースを紹介します。

Acast / 4 Key Takeaways from Podcast Movement Evolutions 2024

Podcast Movement Evolutionsでは、ポッドキャスト業界の主要な関係者やクリエイターが集結し、パネルディスカッション、ディナーでの会話、ネットワーキングが行われ、そこでさまざまな議論がなされたそうです。その中で4つのポイントがまとめられています。

■ポッドキャスト広告市場、2024年はさらなる成長へ

2023年はポッドキャスト業界全体にとってマクロ的な経済的苦境など困難な年でしたが、2024年に入って困難を乗り越えて成長の余地があるとしています。最近のレポートでは、2024年世界の広告費は7.7%増の1兆7,600億ドルと予測されており、米国の2024年2月の広告費も対前年比10%以上増加しました。そんな中、ポッドキャスト広告はさらに成長を続け、2023年第4四半期に2,268の新しいブランドが初めてポッドキャストに広告を出したそうです。

■ポッドキャスト・ファーストが前提、その後、ビデオにも取り組もう

ポッドキャスターと広告主の双方にとって、ビデオは新たな収益化の可能性を引き出すための主要な話題であり続けているといいます。ポッドキャストの素晴らしさは、音声第一のストーリーテリングメディアであることは当然として、一方ビデオのビジュアルを通じてストーリーテリングを強化できることも間違いありません。イベントのディスカッションでは、まずポッドキャストの技術をマスターしコアなリスナーを育てることが最優先で、それができた後でビデオを活用してコミュニティーを拡大することでポッドキャストへのトラフィック増加、広告主へのアピールが可能になるとしています。

■ポッドキャストのAI活用は効率と生産性のため。生成するためではない

ポッドキャスト業界でのAI活用も進んでいますが、コンテンツ生成など人間の創造を代替する使い方ではなく、効率改善と生産性向上のために活用すべきとしています。具体的には、キャプションやエピソードの書き起こし、広告予約の合理化、エピソードの分析によりリスナーのデモグラフィックを予測するなど様々な活用事例などがあります。リスナーの80%以上がこういったポッドキャスターのAI活用を支持しているという調査結果もあります。

■ポッドキャストの収益化は多面的

いままでポッドキャスターはホストリード広告を採用するか、動的に挿入される広告を採用するかという二択の議論がなされていたそうですが、今回のイベントではどちらも使うべきという論調だったそうです。ポッドキャスターと広告主は、収益化についてあらゆる可能性を探るべきとのこと。また、広告主は大規模なポッドキャスト番組よりも、ニッチで小さいポッドキャスト番組の広告効果に注目しているとのこと。小規模なポッドキャスト番組のリスナーのほうが、大規模なポッドキャスト番組のリスナーよりも、より多くの広告を歓迎する傾向が90%高いという調査結果もでています。

ではまた!

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