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ポッドキャストは聴覚障害者向けにトランスクリプトを提供する必要があるのか?

2021年12月9日にニューヨーク南部地区裁判所に提出された訴訟が再び話題になっています。
この訴訟は、SiriusXMがポッドキャストのトランスクリプトを提供していないことを問題視し、アメリカの聴覚障害者や難聴者を対象とした民間団体National Association of the Deaf(NAD)とDisability Rights Advocatesが提起した訴訟です。今日はこの訴訟を簡単に紹介します。

Classaction.org / National Association of the Deaf et al. v. SiriusXM Holdings Inc. et al. – 1:21-cv-10542

ストリーミング配信者がポッドキャスト番組のトランスクリプトを用意しないことは、アメリカ障害者法およびニューヨーク州法に違反なのかが争点となっています。訴状では「ポッドキャストにトランスクリプトを提供することは比較的簡単であり、特にトランスクリプトを作成する作業の多くが自動化できるにもかかわらず、また聴覚障害者のコミュニティーから番組へのアクセスを求められているにもかかわらず、トランスクリプトを提供していない」と指摘しています。ある原告は、ポッドキャストを含む情報へのアクセスは「基本的人権」であり、トランスクリプトを求めるのは特権から外れたものではないと語っています。

これを受けて、2022年8月、SiriusXMの弁護士は「原告側の主張は見当違いで完全に不合理であると主張していました。

しかし、訴訟の期限である2023年12月8日に向けて、SiriusXMは自社のプラットフォームで利用できるポッドキャストコンテンツ向けのアクセシビリティー補助機能として2023年後半にリリースして対策される予定と報じられています。

これをもって和解となるのか、また他のポッドキャスト配信プラットフォームがどう動くのか、引き続き注目していきたいと思います。
ではまた。

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