2024年ポッドキャストを危険にさらす可能性のある4つのトレンドとは?

Ear Worthyにて、2024年ポッドキャストを危険にさらす可能性のある4つのトレンドが紹介されました。今日はこのニュースを紹介します。

Ear Worthy / Four Trends That Can Endanger Podcasting In 2024

1. 有名人による評判浄化のためのポッドキャスト利用
あまりにも多くの有名人が、傷ついた評判を修復するためにポッドキャストを利用できると考えていることが指摘されています。
有名人のゴシップ記事やメディアでの取り上げ方について、ポッドキャストを使って、言い訳や説明することが増えているというのです。

2. トゥルークライム番組の急増
トゥルークライムのすべてが悪いわけではありませんが、一部の番組はバランスを欠き、犯罪を解決するためには手段を選ばないものも増えてきていることを問題視しています。犯人がまだ特定されていない、または逮捕されていない事件も無理やり結論づけるような例です。イデオロギー的に極端なポッドキャストによって広められた情報のほとんどは虚偽であり、これは問題だと指摘しています。

3. 誤った情報・偽情報の浸透
ポッドキャストはFacebookやXなどのソーシャルメディアの投稿と比較して、虚偽やヘイトスピーチを見つけ出すのが難しいことが指摘されています。
ポッドキャストはリスナーにとって非常に魅力的で信頼できるものと感じられるため、誤った情報を広める強力な方法になる可能性があることが問題といいます。ジャンクサイエンス、虚偽、陰謀論などを安易に扱わないようにする必要があるとしています。

4. 独立系ポッドキャスト番組が絶滅危惧種に
資金やリソースが不足しているにもかかわらず、独立したポッドキャストの方が品質が高いことがよくあります。これらの独立系ポッドキャストは、夢を追うためにすべてを賭けており、大手が資金提供する番組のようにリスナーに安易に迎合することはありません。しかし、過去2年間Spotify のような大手が業界を席巻し、支配しようとする中で独立系ポッドキャストは絶滅の危機に瀕していると指摘しています。結果、独立系ポッドキャストがなくなれば、ポッドキャストはビッグメディアが所有する単なるエンターテイメントメディアのひとつにすぎなくなるというのです。

なかなか考えさせられる話ですね。日本ですぐにこうなるとは思えませんが、将来的には課題になりそうなトレンドだと思われます。
ではまた!