IAB調査「消費者の80%は有料コンテンツより、無料の広告ありコンテンツを好む」

IAB Researchが「無料でオープンな広告支援型インターネット」と題したレポートを発表しました。今日はこのレポートの概要を紹介したいと思います。

IAB / Nearly 8 in 10 Consumers Would Rather Receive More Ads Than Pay for Digital Content and Services, According to IAB Research

この調査は、米国の個人データとデジタル広告全体に関する消費者の考え、好み、懸念についての洞察を得ることが目的で行われたものです。

■コンテンツへのアクセスにおける消費者の好み

「より多くの広告を受け入れ、料金は支払いたくない」と考える消費者が78%と圧倒的。次いで「多少の広告を受け入れ、少額の料金を支払う」が17%、「広告なしになるなら、高い料金を支払う」が5%となっています。

この背景に、消費者の80%が、無料でオープンなインターネットがあることが社会的に利益であると考えており、また79%がインターネットのコンテンツが無料でオープンでなければ、低所得の消費者にとって不公平になると感じていることが明らかとなりました。

■コンテンツが無料なのは広告のおかげ?

「同意する」が80%で圧倒的な結果に。「どちらともいえない」は17%、「そう思わない」はわずか3%となっています。この結果から、消費者はインターネットが広告でサポートされていることを理解しており、より多くの無料サービスを得るためにより多くの広告を視聴することを望んでいることが明らかです。また、消費者の91%は、現在無料で使用しているコンテンツが有料になった場合、イライラ、失望、怒り、混乱、悲しみなどの否定的な反応を示すとしています。

今回は音声コンテンツやポッドキャスト特有のレポートではありませんが、10人中8人近くの消費者が有料サービスにお金を払うよりも、多くの広告を受け取ってでも無料を望むという結果は、広告モデルで運営しているメディアや、広告代理店、広告主にとってはありがたい結果と言えます。

ではまた!