北米で、通信衛星を使用したデジタルラジオを展開する「SiriusXM」が全従業員の3%に相当する160名のレイオフを発表しました。今日はこのニュースを紹介します。
Variety / SiriusXM to Lay Off 160 Staffers, About 3% of Workforce
SiriusXMは2023年3月に当時の従業員数の約8%に当たる475人の従業員のレイオフを実施しており、1年以内に再びのレイオフとなります。
2023年Q4の決算をみると、売上高は前年同期比横ばいの22億9,000万ドル、純利益は前年同期比を若干上回る3億5,200万ドルと発表しており大きな業績悪化がみられるわけでもありません。しかし、有料ユーザーが年末時点で約3,400万人で2023年通年で44万5,000人減っていることも発表されていました。
今回のレイオフで、2024年中に2億ドルのコスト削減を目標としているとのこと。
SiriusXMのCEO、ジェニファー・ウィッツ氏は、「将来の有料ユーザー増加に向けた道を歩み続け、競争環境が進化する中で当社の成功を維持するには、当社がさらに効率的、機敏かつ柔軟になることが不可欠です。そのため、本日特定の役割を廃止するという難しい決断を含め、いくつかの組織変更を行っています。これにより、長期的な目標を達成するために、より迅速に行動し、より効果的に協力できるようになります。チームの団結や取り組みの調整から、当社の変革を推進する新技術への投資まで、当社はビジネスの戦略的優先事項をサポートするために、効率の向上とリソースの再配置に重点を置いていきます。」とコメントしています。
SiriusXMといえば人気ポッドキャスト番組「SmartLess」と1億ドルの契約を発表したばかりで、お金を使う方向にあると思っていただけにちょっと驚きです。
ではまた。