ポッドキャスト広告の分析プラットフォームを提供するPodscribeが、2023年Q4ポッドキャスト広告のパフォーマンスベンチマークを発表しました。iOS 17アップデートの影響で、広告効果がどうなったかを示す興味深い内容だったので、要点を簡単に紹介します。
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このレポートは、直近12か月間、118の広告主と16,954のキャンペーンからのデータに基づいて分析されたものです。
■ポッドキャスト広告による訪問率
ポッドキャスト広告を聴いて、広告主のサイトに訪問した率を示した結果ですが、2023年Q3の0.47%から2023年Q4で0.56%に上昇しました。訪問率は19.1%増加となります。これは、iOS 17のアップデート後に自動ダウンロード数が約10~30%減少した結果、無駄な再生数カウントが減ったためと考えられるとのこと。
■ポッドキャスト広告によるコンバージョン率
訪問率だけでなく、コンバージョン率も2023年Q3の0.024%から、2023年Q4で0.027%に上昇しています。コンバージョン率は、12.5%増加となります。増加理由は訪問率向上と同じですね。
■ポッドキャスト広告の長さ
ポッドキャスト広告の長さとその広告効果の間には強い相関関係があることが示されています。平均して2分を超える広告は1分以下の広告よりもパフォーマンスが約20%優れています。
フリークエンシーや広告クリエイティブによる影響も大きいとは思いますが、許容される範囲で長いほうがメッセージは伝わるのだろうということが想像されます。
■ジャンル別のポッドキャスト広告パフォーマンス
Appleポッドキャストの上位ジャンル別の訪問率を見ると、トップは「テクノロジー」。次いで「ビジネス」、「宗教」と続きました。
また、ダウンロード可能なポッドキャストは通常ストリーミング音声コンテンツよりも広告パフォーマンスが優れている結果もでたそうです。ポッドキャスト広告のCPMが高いのはこれが理由とのこと。
Podscribe CEOのピート・バーシンガー氏コメント
「iOS 17 がポッドキャスト分野にもたらした前向きな変化を初めて目の当たりにしました。特に、インプレッションベースの購入とダイナミック広告挿入(DAI)に対する信頼性の向上が見られました。」
ではまた。