IABがポッドキャスト測定ガイドラインv2.2 をリリース、ポッドキャスト広告主の信頼をさらに高めるように改定

IAB Tech Labが2024年5月に「IAB Podcast Measurement Technical Guidelines Version 2.2」と呼ぶ、ポッドキャストの測定ガイドライン最新版を発表しました。今日はこのニュースを紹介します。

IAB Tech Lab / Podcast Measurement v2.2 is Ready for Implementation
IAB Tech Lab / Podcast Measurement Technical Guidelines

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このガイドラインは、IAB Tech LabとPodcast Technical Measurement Working Groupがポッドキャスト事業の公正な市場を育成するため、ポッドキャストで使用される指標を標準化して定義したものです。もともと2016年9月にv1.0が発表され、2017年12月にv2.0、2021年2月にv2.1とアップデートされ、今回2024年5月に3年ぶりにv2.2が発表されました。

v2.2のアップデートでは、ポッドキャスト広告主の信頼をさらに高めるように透明性にフォーカスされており、主に以下のガイドラインが追加・変更されています。

・広告は、無効なダウンロードをフィルタリングして除外し、検証された有効なダウンロードのみをカウントする必要がある。

・Apple Watchのダウンロードは、ペアリングされたiPhoneと重複してダウンロードされるためフィルタリングしてカウントを除外する必要がある。

・ポッドキャスト測定会社は、その測定方法について透明性を高めるべく文書化する必要がある。

・ダウンロードのリダイレクトを使用した測定と、ダウンロードが発生した完全なサーバーログに基づく測定の違いを明確化する必要がある。

・IABのガイドライン準拠を語るためには毎年認定を受ける必要がある。

・IAB Tech LabのWebサイトで、認定された企業名、準拠バージョン、認定日が開示されるようになった。

準拠のため毎年IABの認定を受ける必要があり、手間とお金がかかるのがネックとなります。先日、SpotifyとPodbeanが認定からはずれたことを紹介しましたが、すべてのプレイヤーが認定を必須と考えているわけではありません。なお現在IABの認定を受けているポッドキャスト関連会社は24社で、そのうち2社がv2.0準拠、22社がv2.1準拠となっています。今後v2.2への準拠がどの程度進むのかはまだ不透明です。

ではまた。