米国で多数のラジオ局を展開する放送会社Cumulus Mediaが2024年第1四半期の業績を発表しました。今日はこの決算発表の中からデジタル領域に関する部分を中心に簡単に紹介します。
2024年第1四半期の収益は全体で前年同期比2.7%減の2億10万ドルでした。純損失は昨年の2,150万ドルの損失よりは減少し、1,420万ドルとなっています。
ポッドキャスト事業単体での売上は開示されていませんが、2024年第1四半期でデジタルマーケティングサービスの収益が25%増加、デジタル総収益が7.3%増加しています。デジタル収益は全体の総収益の17%を占め、デジタル事業の約3分の1 はポッドキャストによるものとのこと。
Cumulus Media 社長兼CEO / メアリー・バーナー氏コメント
「マクロ経済環境の不安定さが続く中、第1四半期の収益はガイダンスに沿っており、2023年の傾向から大幅に改善しましたが、広告主に引き続き重くのしかかる不確実性も反映しています。ポッドキャスト事業はラジオ事業で経験したのと同じ全国的な逆風に見舞われているかもしれませんが、状況は変わりつつあります。例年第1四半期は広告が低調な四半期であるにもかかわらず、ポッドキャストの収益は1桁台前半の増加で、前四半期比で引き続き改善しています。ポッドキャスト広告費を引き寄せるのに役立っているのは、ダウンロード数の増加で、Cumulus Mediaのポッドキャストは現在47の番組がApple Podcastsのチャートにランクインする新たなマイルストーンを達成しています。その中には12のローカルポッドキャストが含まれており、これは過去最多です。ポッドキャストの取り組みは、ローカルと全国の両方に及んでいます。」
Cumulus Media CFO / フランク・ロペス・バルボア氏コメント
「ポッドキャスト事業は今四半期どうなるかはまだ分かりませんが、第1四半期の業績とあまり変わらないでしょう。第2四半期の収益は全体として1桁台前半の減少傾向にあります。一部の広告分野では需要が増加していますが、マクロ環境は他の多くの分野で引き続き重荷となっています。」
ではまた。