ポッドキャスト広告の分析プラットフォームを提供するPodscribeが、2024年Q1ポッドキャスト広告のパフォーマンスベンチマークを発表しました。今日はこのレポートの要点を簡単に紹介します。
Podscribe Performance Benchmarks Q1
このレポートは、直近12か月間、171の広告主と39,00のキャンペーンからのデータに基づいて分析されたものです。
■ポッドキャスト広告による訪問率
ポッドキャスト広告を聴いて、広告主のサイトに訪問した率を示した結果ですが、2024年Q1で0.56%で前期と変わらずとなりました。前回の増加はiOS 17のアップデート後に自動ダウンロード数が約10~30%減少した結果、無駄な再生数カウントが減ったためとレポートでは分析されていましたが、その効果が今期も継続している形になります。
■ポッドキャスト広告によるコンバージョン率
コンバージョン率は2023年Q4の0.027%から、2024年Q1で0.026%と若干低下しました。
■ポッドキャスト広告の長さ
ポッドキャスト広告の長さとその広告効果の間には強い相関関係があることが示されています。平均して2分を超える広告は1分以下の広告よりもパフォーマンスが約28%優れています。前期同様の結果ですが、許容される範囲で長いほうがメッセージは伝わる傾向となっています。
■曜日別のポッドキャスト広告パフォーマンス
水曜日が最も訪問率が高く、次いで月曜日、火曜日と続きました。曜日でも若干の差が出るのは興味深いところです。レポートでは、週の初めから中頃に広告を開始するのが最も効果的であるとしています。
■掲載位置によるポッドキャスト広告パフォーマンス
訪問率が高いのは1箇所目の広告で、2箇所目、3箇所目と後ろになると訪問率が低下する傾向がみられます。
リスナーの訪問率を高めるためには、エピソードの早い段階で広告を配置することが効果的であるとしています。
■ジャンル別のポッドキャスト広告パフォーマンス
Appleポッドキャストの上位ジャンル別の訪問率を見ると、トップは「テクノロジー」。次いで「ビジネス」、「宗教」と続きました。これも前期から変化なしです。
■フリークエンシー別のポッドキャスト広告パフォーマンス
フリークエンシー別では1回がもっとも平均訪問率・コンバージョン率が高い傾向で、回数が増えるとパフォーマンスは低下傾向になっています。
■ポッドキャスト広告とストリーミングのパフォーマンスの違い
ダウンロード可能なポッドキャストは通常のストリーミング音声コンテンツよりも広告パフォーマンスが訪問率、コンバージョン率ともに優れている結果となっています。特に訪問率は倍以上の差があるとのこと。
ではまた。