エーアイは、音声認識・音声合成とRAG・LLMを組み合わせた現場特化型の音声対話ソリューション「AITalk Agent」を2026年11月5日に提供開始しました。ネット接続不要のオンプレミス型で、マニュアルを登録するだけで作業者の質問に音声で回答し、ハンズフリーでの手順確認を可能にします。

「AITalk Agent」提供開始の概要
株式会社エーアイ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:廣飯伸一、証券コード:4388)は、音声認識・音声合成技術に、専門知識を参照して回答を生成するRAGとLLMを組み合わせた現場特化型の音声対話ソリューション「AITalk® Agent」の提供を、2026年11月5日(木)より開始しました。
本製品はネットワークへの接続を必要とせず、マニュアルや手順書を登録するだけで、現場の作業者が必要とする情報を音声で案内します。「探す」マニュアルから「聞く」マニュアルへの転換を打ち出した製品です。
開発の背景:現場が抱える課題
製造やインフラ保守の現場では、熟練者の高齢化や人手不足を背景に、ノウハウの継承や教育にかかる負担が大きな課題となっています。近くに質問できる人がいない場合、作業者は紙や電子のマニュアルから必要な情報を自分で探す必要がありますが、作業中は手が離せないため、その手間はさらに大きくなります。
こうした課題に対してAIの活用が期待される一方で、機密性の高い手順書や技術情報を扱う現場では、クラウド型サービスを利用しにくい企業も少なくありません。また、トンネルや地下、工場内のように、インターネット接続が不安定な環境や、そもそも接続が禁止されている環境も多く存在します。
エーアイはこれまで、音声合成製品「AITalk®」シリーズと音声認識製品「vGate®」シリーズを提供してきました。2024年からはこれらを組み合わせた「SLFramework」の開発に取り組んできましたが、上記の課題を解決するため、専門知識を扱うRAGと、対話の頭脳となるLLMも組み合わせることにしました。そして、インテリジェントな音声対話で現場の課題を直接解決するソリューションの第一弾として、知識情報をもとに音声で回答する「AITalk Agent」の提供に至りました。
「AITalk Agent」とは
「AITalk Agent」は、音声認識、音声合成、RAG、LLMを一体化し、現場で使える形に整えた音声対話ソリューションです。最大の特徴は、すべての処理を顧客の機器内で完結させるオンプレミス型である点です。
作業者が話しかけると、登録済みのマニュアルや手順書を参照し、熟練者に質問したときのようにその場で音声で回答します。スマートグラスやインカムと組み合わせることで、作業の手を止めずに利用できます。
「AITalk Agent」の5つの特長
1. ハンズフリーで作業を止めない
スマートグラスやインカムに話しかけるだけで、手を止めることなく必要な手順を確認できます。
2. ノウハウを蓄積・継承できる
熟練者のノウハウをマニュアルとして登録しておけば、いつでも誰でも声で引き出せます。教育担当者の負担を軽減できるほか、新人が自分で確認しながら作業を進められます。
3. インターネット接続不要・ローカルで完結
トンネル、地下、工場内など、インターネット接続が難しい環境でも利用できます。
4. 情報が社外に出ない
音声データ、マニュアル、回答生成の処理はすべて顧客の機器内で行われます。そのため、機密性の高い情報も安心して活用できます。
5. 登録するだけで使える
既存のマニュアルPDFや手順書を所定のフォルダに置くだけで、参照情報として利用できます。AIに関する専門知識がなくても導入・運用が可能です。
想定される活用シーン
- 製造現場:作業手順や注意点の確認、新人教育の支援
- インフラ保守:保守手順の確認、設定作業の支援
- 医療・調剤現場:医薬品の取り扱い手順や調剤手順の確認など
提供形態・動作環境・ライセンス
| 提供形態 | オンプレミス(顧客の機器へインストール) |
|---|---|
| 動作環境 | GPU搭載機器を推奨(NVIDIA RTX A1000相当)、Windows/Linuxに対応 |
| ライセンス | 開発時に必要な基本ライセンス+商用利用時に必要な商用ライセンス |
| 提供開始日 | 2026年11月5日(木) |
ライセンス形態や価格などについては、エーアイの製品お問い合わせフォーム(https://www.ai-j.jp/contact/)で受け付けています。
現場実証に協力する企業を募集
エーアイは提供開始にあわせて、「AITalk Agent」の現場での実証に協力する企業を募集しています。詳細は同じお問い合わせフォームから確認できます。
今後の展開
エーアイは「AITalk Agent」を、現場DXを支える音声対話基盤として発展させていく方針です。今後は、作業者との対話を通じて目的の作業完了までをAIが導く機能の追加、多言語対応、管理ツールの拡充などを順次進める予定としています。
まとめ
「AITalk Agent」は、ネット接続なしで動作し、情報を社外に出さずに使える現場向けの音声対話ソリューションです。既存のマニュアルを登録するだけで、作業者はハンズフリーで手順を声で確認できます。製造、インフラ保守、医療・調剤といった現場でのノウハウ継承や教育負担の軽減に向けた選択肢として、2026年11月5日から提供が始まっています。
参照元: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000190.000099620.html

