大規模なヘッジファンド運用で財をなした著名投資家、ジョージ・ソロスがポッドキャスト業界に興味を示しているという報道がありました。今日はこのニュースを紹介します。
Semafor / Soros fund is building an audio empire
ジョージ・ソロスが設立し、現在はOpen Society Foundationsによって運営されているSoros Fund Managementが、様々なポッドキャスト関係会社と協議を行っていると、ニュースメディア「SEMAFOR」が報じたものです。
ジョージ・ソロスは2022年にポッドキャストネットワーク「Crooked Media」に金額は非公開ですが投資をしています。
そして2024年2月に破産し再建中の「Audacy」の筆頭株主となっています。Audacyは「Cadence13」や「Pineapple Street Studios」などのポッドキャスト制作部門も所有しています。
報道によれば、ここからさらに大規模にポッドキャスト会社買い占めの動きがあるといいます。
まず、2023年にポッドキャスト会社「Project Brazen」などのオーディオ分野の多くの主要人物と面会していたこと、さらにポッドキャスト制作の「Lemonada Media」、「Pushkin Industries」の買収を検討しているとのこと。
さらに傘下に「Cumulus Podcast Network」、「Westwood One」を傘下に持つ上場企業「Cumulus Media」の買収についても協議しているそうです。
買収候補として名前が出た会社はいずれもコメントを発表していません。現時点では合意に至るのかも不明です。
記事では結論として、ジョージ・ソロスのデジタル音声分野への進出について、すべてのメディア消費量の3分の1近くがオーディオであり、他のメディアに比べて広告の注目度と信頼度が高いことを評価していると論じています。そして今回の動きは、「オーディオ業界の大規模な買収ラッシュの始まりになるかもしれない」と示唆しています。
ではまた!