2023年5月、iHeartMediaが2023年第1四半期の業績を発表しました。今回はこの決算発表の中からポッドキャストに関するトピックを紹介します。
iHeartMedia / Reports Results for 2023 First Quarter
iHeartMediaはアメリカ最大手のオーディオ企業で、毎月10人中9人のアメリカ人にリーチ、月間リスナーは25億人に及びます。
ポッドキャストだけを見ても、iHeartPodcastsは全米で圧倒的No.1のダウンロード数を誇っています。
今回発表された2023年第1四半期の決算発表で注目したいのは、「デジタルオーディオ」領域です。デジタルオーディオ全体での収益は2億2,300 万ドル(4%増 )、うちポッドキャスト収益は7,700 万ドル( 12%増)、ポッドキャストを除くデジタル収益は1億4,700 万ドル(1%増)となっています。ポッドキャストの伸びが顕著で、全体を押し上げていることが伺えます。
iHeartMedia会長のボプ・ピットマンは「広告不況の結果、あらゆる予算が縮小傾向にありますが、ポッドキャストは例外です。リスナーが増え、関心が高まり、利用が拡大し続けています。現在では、毎週Netflixを視聴する人よりもポッドキャストを聴いている人のほうが多いのです。」と語っています。
また、iHeartMedia社長のリッチ・ブレスラーは「新聞、雑誌、テレビで見られる広告の衰退とは異なり、ポッドキャストは依然として成長モードにあります。他のメディアとの違いは、リスナーとの関係性が堅固で強靭なことです。」とコメントしています。
iHeartMediaが発表した「State of Podcasting 2023」を見てもポッドキャストが引き続き成長していることがわかります。
毎日ポッドキャストを聴く人はあらゆる年齢層で増加しています。
ポッドキャストを聴く時間についても、過去5年以上で2倍に増加しています。
ポッドキャストの聴取頻度についても、2022年には月8回以上聴くヘビーリスナーの人が中心となってきています。
以上、今回はiHeartMediaの最新発表から米国ポッドキャスト業界をみてみました。参考になれば幸いです。
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