LuminaryがAcastと提携、Luminaryオリジナルポッドキャスト6番組をAcast経由で配信へ

大手ポッドキャスト配信会社のAcastとプレミアムポッドキャストネットワークのLuminaryが戦略的パートナーシップを発表しました。LuminaryオリジナルポッドキャストをAcast経由でも配信し、ポッドキャスト広告でマネタイズすることが目的の提携となっています。今日はこのニュースを紹介します。

Acast / Luminary partners with Acasta to bring Luminary Original podcasts to wider audience

Luminaryは2019年にサービスを開始して以来、ポッドキャストのサブスクリプションモデルを中心に展開してきたポッドキャスト企業です。リスナーは聴く前に料金を支払う必要があるため、多くの番組ではリスナーが減少してしまい、より多くのリスナーにリーチしたいと考えていた一部のポッドキャスターは不満を感じていたそうです。Luminaryは当初「ポッドキャストには広告は必要ない」とツイートし炎上したこともあるほど、サブスクリプションサービスへこだわっている会社ですが、今回ポッドキャスト広告でのマネタイズも取り入れるというのは大きな方向転換と言えます。

今回の提携でまず発表されたのは、Luminaryの人気番組「アンダー・ザ・スキン」、「ジョーキング・ノット・ジョーキング」、「ハウ・アイ・マサバ」など6つの番組が、Acastを通じて多くのポッドキャストプラットフォームで配信されるようになり、AcastはLuminaryの独占収益化パートナーとしてマネタイズを支援するというもの。

また今後、LuminaryはAcast+ Access機能も活用して、有料サブスクリプション会員に対して限定コンテンツの配信にも対応を進めていく方針を明らかにしています。

今回の提携に際し、Acastのクリエイターネットワーク上級副社長、ヴェロニカ・テイラー氏は「ポッドキャスティングは画一的な環境ではありません。Acastのテクノロジーと専門知識を活用するというLuminaryの決定は、リスナーを中心とした革新的な戦略に対する私たちの共通の取り組みを強調しています。Acastはオープンでバリアレスなポッドキャスティング環境を一貫して提唱しており、このパートナーシップは、優れたオーディオコンテンツを誰でも簡単にアクセスでき、どこでも収益化できるようにするという当社の取り組みを強調しています。」とコメント。

またLuminaryの共同創設者兼会長のマット・サックス氏は「Luminaryは、リスナーの心を動かす高品質な番組を制作するというビジョンを持って設立されました。Acastとのパートナーシップにより、文化を定義するコンテンツにスポットライトを当てながら、これらのアーティストとその優れた作品を、彼らにふさわしい幅広い視聴者に提供できるようになります。」とコメントしています。

ではまた!