Edison Research調査「ラテン系アメリカ人のポッドキャストリスナーは、米国一般人口の4倍の速さで増加」

Edison Researchがラテン系アメリカ人のポッドキャストリスナーに関する調査レポートを発表しました。今日はこのレポートを紹介したいと思います。

Edison Research / The Latino Podcast Listener Report 2023

このレポートは2023年8月に18歳以上の米国のヒスパニック/ラテン系成人2,637名を対象にオンラインインタビュー形式で行われた調査結果です。

■月間ポッドキャストリスナー

18歳以上のアメリカ人全体と比較して、18歳以上のラテン系アメリカ人の方が、月間ポッドキャストリスナーが増加傾向です。2020年に25%だった聴取率が2023年に38%まで増加しています。まだ全体で42%に対して、ラテン系はまだ38%若干低いものの、この傾向が続けば米国全体と同じ比率になる日も遠くはなさそうです。

■ラテン系アメリカ人のポッドキャストリスナーの収入

ポッドキャストを毎週聞いているラテン系アメリカ人は、そうでない人よりも世帯年収が75,000ドル以上と高い収入を得ている傾向が明らかになりました。聴くと収入が上がるのか、収入が高い人が聴いているのかはわかりませんが、世界的にそういう傾向がみられますよね。

■ラテン系アメリカ人のポッドキャストリスナーの雇用

ラテン系アメリカ人のポッドキャストリスナーは、そうでない人より、雇用・会社経営・フリーランスとして働いている比率が高い傾向がみられました。前述の収入ともリンクしていますね。
ちなみに、ラテン系アメリカ人のポッドキャストリスナーの5人に1人が、ポッドキャストの購読に課金しているそうです。

■ポッドキャスト広告主へ感謝するか?

ラテン系アメリカ人のポッドキャストリスナーの55%は、お気に入りのポッドキャストをサポートしてくれるポッドキャスト広告主に感謝すると回答しています。

■ポッドキャスト広告の効果

ラテン系アメリカ人のポッドキャストリスナーの50%は、定期的に聴いているポッドキャストの1つでその会社について言及されているのを聴くと、その会社についてよりポジティブにとらえるようになると回答しています。
また、49%がポッドキャストで広告を聴いて製品またはサービスを購入したことがあり、49%が他の場所で広告を聴くよりもポッドキャストで宣伝されているのを聴いた製品を購入する可能性が高いと回答しています。
ちなみにラテン系アメリカ人の消費者は2兆8,000億ドルの購買力を持っており、これは英国やインドのGDPを上回っており、無視できないターゲットとなっています。

■ポッドキャスト広告で紹介された製品・サービスについて

ラテン系アメリカ人のポッドキャストリスナーの48%は、定期的に聴いているポッドキャストのホストが、番組で言及した製品/サービスの実際のユーザーであると信じています。

■ラテン系アメリカ人のポッドキャストリスナーが聴くジャンル

ラテン系アメリカ人のポッドキャストリスナーがこれまで聴いたポッドキャストのトピックをまとめた結果、トップはコメディ、ついで健康とフィットネス、音楽、教育、ビジネスと経済と続きました。ラテン系だからという感じは見受けられない結果です。

Edison Researchのリサーチ担当シニアディレクターのガブリエル・ソト氏はこの調査について「ラテン系ポッドキャストへの投資は、多様性、公平性、包括性を重視するだけでなく、賢明なビジネス上の決定でもあります。これまで以上にラテン系のポッドキャストリスナーが増えており、彼らはポッドキャストの広告主から商品を購入したり、ポッドキャストの購読料を支払ったり、さらにはポッドキャストから商品を購入したりすることに興味を持っています。」とコメント、また、LWC StudiosのCEOであるジュレカ・ランティグア氏も「これほど望ましいデジタル視聴者は他にいません。ラテン系アメリカ人は、早期に適応し、デジタルネイティブで、マルチプラットフォームで、ソーシャルコネクターです。夢のような消費者です。」とコメントしています。

今回のレポートをまとめた動画も公開されていますので、興味のある方はご覧ください。

ではまた!