米国の調査会社Strategic Solutions ResearchとPoint-To-Point Marketingが、1,205人のポッドキャスト消費者を対象とした「The Podcast Study 2026」の初期結果を発表しました。ホストへの信頼がリスニングや広告効果、支払い意向を左右する中心的な要因であることが明らかになりました。

Sounds Profitable Business Summitで初公開
Strategic Solutions Research パートナーのHal Rood氏と、Point-To-Point Marketing オーナー兼CEOのTim Bronsil氏は、2026年9月15日にニューヨークで開催された「Sounds Profitable Business Summit」の壇上で、「The Podcast Study 2026」の最初の公開データを発表しました。
本調査は、全米を代表するサンプルとして1,205人のポッドキャスト消費者を対象に実施され、ポッドキャストの消費実態、広告効果、マネタイズ、発見(ディスカバリー)、ロイヤルティ、そしてホストとオーディエンスの関係性の変化について調べています。Crooked Media、NPR、PRXが共同スポンサーを務めています。
発表のテーマは「The Podcast Study 2026: Buying Trust, Not Just Reach(リーチではなく信頼を買う)」であり、ポッドキャストの価値を単なるインプレッションの蓄積としてではなく、オーディエンスがすでに築いている関係性を軸に捉え直す視点を示しています。
調査で明らかになった主な結果
Sounds Profitable Business Summitで公表された主な結果は以下のとおりです。
- 82%が、お気に入りのポッドキャストを聴く理由として「ホストが大きな理由、またはホストだけが理由」と回答。
- 88%が、ポッドキャストの視聴時間の少なくとも半分を、1つのお気に入り番組に費やしている。
- ホストによる推奨(エンドースメント)は、広告への接触以上の効果をもたらしている。57%がブランドをより記憶しやすくなると回答し、55%が再びその広告に気づきやすくなる、44%が広告を信頼しやすくなる、41%が購入を検討しやすくなると回答。
- 45%が、ホスト読み上げ広告以外のすべての広告を除去するサブスクリプション層に対して、少なくともある程度支払う意向を示した。そのうち約半数は月額3~5ドルであれば支払うと回答しており、リスナーが価値を置く「声」によって届けられる広告を軸とした新たな収益機会の可能性を示している。
- 75%が、ポッドキャストを無料で利用し続けられるのであれば、興味関心に基づいたターゲティング広告を歓迎または許容すると回答。
- 45%が1年前より広告が増えたと感じている一方、46%は現在の広告量を許容できる、またはさらに増えても構わないと回答。
- ポッドキャストからのメール配信を現在受け取っていないリスナーのうち64%が、登録する、またはオファー内容次第で登録すると回答しており、メールはホストとリスナーの関係性を拡張する手段として十分に活用されていない領域であるとしている。
「エンゲージメントの全体像を追う」調査の狙い
Rood氏は、「すべてのポッドキャスターが、オーディエンスをどう収益に変えるかを問うている。本調査はディスカバリー、ロイヤルティ、そしてフォロワーが『スーパーファン』になる転換点まで、エンゲージメントの全過程を追跡するものであり、制作者が推測に頼らずに済むようにするものだ」と説明しています。
Bronsil氏も、「今日は10分間でいくつかの見出しを共有したが、この調査にはそれだけでは語り尽くせないほどの内容が含まれている。ホストや、NPRのような親しみと信頼のある声との関係性は、リスニング、広告効果、支払い意向、そしてエピソードを超えた機会という形で繰り返し現れている。パブリッシャー、広告主、クリエイターにとって実践的な示唆がある」と述べています。
今後、無料ウェビナーを4回開催
Strategic Solutions ResearchとPoint-To-Point Marketingは、調査結果をさらに深掘りするため、以下の無料ウェビナーを4回にわたって開催する予定です。
- 2026年9月22日:The Host and the Power of Trust
- 2026年10月6日:Advertising Without Breaking the Relationship
- 2026年10月13日:Beyond the Pre-Roll
- 2026年10月20日:What Radio Can Learn from The Podcast Study 2026
最初の3回はポッドキャスト業界を中心とした内容となり、10月20日の回は放送事業者、パーソナリティ、番組編成担当者、営業担当者、広告主に向けて特に関連性の高い知見を紹介する内容となる予定です。登録は公式サイト「The Podcast Study」から受け付けています。

