人気ポッドキャスト「The Joe Rogan Experience」のジョー・ローガン氏が、Spotifyと新たな複数年契約を結んだと報じられました。契約額は最大2億5,000万ドルとされ、Spotifyが独占ライセンス権と広告販売権を持ちます。契約の内容や番組の規模、これまでの経緯を解説します。
Spotifyと新たな複数年契約を締結
The Wall Street Journalが2026年10月8日に報じたところによると、ジョー・ローガン氏はSpotifyとの新たな契約に合意しました。契約条件は、同氏が2年前に結んだ前回の契約とよく似た内容とされています。
報道によると、新契約の価値は契約期間全体で最大2億5,000万ドルにのぼる可能性があります。契約には、ローガン氏への保証された前払い金と、「The Joe Rogan Experience」で販売された広告収入の分配が含まれています。
Spotifyが独占ライセンス権と広告販売権を取得
今回の複数年のライセンス契約により、Spotifyは番組の独占ライセンス権と広告販売業務を担います。一方で、番組はこれまでどおり幅広いプラットフォームで配信され続けます。
ローガン氏は声明で、Spotifyとのパートナーシップは非常に相性が良く、一緒に仕事をするのが素晴らしい相手だと述べています。そのうえで、今後何年にもわたって関係を続けられることをとてもうれしく思っているとコメントしています。
「The Joe Rogan Experience」の規模
「The Joe Rogan Experience」は2009年に始まった番組で、現在Spotifyのポッドキャストランキングで1位となっています。フォロワー数は1,800万人で、2020年にローガン氏とSpotifyの提携が始まって以来、Spotifyで最もフォローされている番組です。
YouTubeのチャンネル登録者数は2,110万人にのぼります。正確な数値は公表されていませんが、Podscribeの推計によると、音声でのリーチは約380万人で、月間のダウンロード数と再生数は合わせて約3,210万回とされています。
Spotifyにとって「象徴的な番組」
Spotifyはこの番組を、同社にとって象徴的な番組と位置づけています。Spotifyが展開する多くの海外市場でも人気を集めています。
Spotifyのコンテンツパートナーシップ責任者であるジョーダン・ニューマン氏は、ローガン氏が長く支持される番組を築き上げ、ほかに類を見ない内容であることから世界中の大勢のリスナーに響き続けていると述べています。また、Spotifyのポッドキャスト事業はこの番組とともに成長してきたとし、今後も長年にわたってパートナーシップを発展させていきたいと語っています。
影響力と論争の両面
「The Joe Rogan Experience」は多くのリスナーをSpotifyにもたらしてきた一方で、新型コロナウイルスのワクチンをめぐる誤情報を繰り返し広めたとされる問題で、論争の的にもなってきました。
その影響力も大きく、2024年の大統領選挙前に当時共和党の大統領候補だったドナルド・トランプ氏が出演した回は、番組史上最もバイラルになったエピソードとなっています。
ローガン氏は過去のエピソードで、新型コロナウイルスとワクチンに関する誤情報を広めたとして受けた批判が、結果的に逆効果になったと振り返っています。同氏によると、批判をきっかけに1か月で登録者が200万人増えたといいます。ローガン氏は、自分を異常な人物のように扱う報道によって人々が番組を聴き始め、実際には落ち着いて質問を投げかけ、ゲストを招いて話しているだけだと気づいたと述べ、自身を人と話すことが好きな好奇心旺盛な人間だと表現しています。
まとめ
ジョー・ローガン氏は、前回とよく似た条件で、Spotifyと最大2億5,000万ドル規模とされる新たな複数年契約を結んだと報じられました。Spotifyは独占ライセンス権と広告販売権を持ちつつ、番組はこれまでどおり幅広く配信されます。Spotifyで最もフォローされている番組であり、YouTubeでも2,000万人を超える登録者を抱える「The Joe Rogan Experience」は、今後もSpotifyのポッドキャスト事業の中心的な存在であり続けることになります。
参照元: https://www.wsj.com/business/media/joe-rogan-re-ups-lucrative-spotify-deal-4f53c565