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JTBガイドブックをAIが読み上げ!旅×ScopeとVoice Spaceが連携

旅行ガイドブックが「読む」から「聴く」コンテンツへと進化を遂げています。株式会社JTBパブリッシングが2026年3月24日に発売した旅行ガイドブック『旅×Scope(タビスコープ)』の京都・奈良・沖縄版において、AI音声サービス「Voice Space」を提供する株式会社Stand Technologiesが読み上げ音声の制作を担当しました。出版業界にとって課題だったコストと制作期間の壁をAI技術が打ち破り、音声コンテンツの新時代が本格的に幕を開けています。

出版業界に広がる「聴く」コンテンツへのニーズ

近年、出版業界では電子書籍の普及に加え、「聴く」コンテンツへのニーズが急速に拡大しています。特に観光ガイドや施設案内の分野では、移動中や観光地での現地利用を想定した音声コンテンツの需要が顕在化してきました。スマートフォンを片手に歩きながら目的地の情報を耳で聞けるスタイルは、現代の旅行者にとって非常に自然な体験と言えます。

一方で、従来のナレーターによる音声制作には大きなハードルがありました。収録・編集・修正のプロセスに多大な時間とコストがかかるため、大量のコンテンツを一度に音声化することが難しく、出版社にとっては採算が取りにくいビジネスモデルとなっていたのです。こうした課題を解決したのが、AI技術を活用した音声制作サービスです。

『旅×Scope(タビスコープ)』シリーズでは、この課題に対応する手法としてAI音声サービス「Voice Space」の採用が決定。ガイドブックに掲載されたテキスト情報を自然なイントネーションで読み上げる音声コンテンツを効率的に制作し、紙・電子に次ぐ”第三のフォーマット”としての音声ガイドブックが実現しました。

AI音声サービス「Voice Space」とは何か

Voice Spaceは、株式会社Stand Technologiesが提供する最先端のAI音声サービスです。テキストを自動で読み上げる「テキスト読み上げ機能」と、ユーザーの声をAI音声に変換する「ボイスチェンジ機能」の2つを中心に、声を使った制作の効率化を幅広く支援しています。

テキスト読み上げ機能では200以上の豊富な音声モデルを揃えており、コンテンツのイメージに合った声質を自由に選択できます。日本語の自然なイントネーションを再現するための技術的な工夫が施されているため、機械的な棒読みではなく、人が話すような表現豊かなAI音声が生成可能です。また、日本語テキストを外国語に翻訳しながら読み上げる「翻訳・読み上げ機能」も53か国語に対応しており、インバウンド向けの多言語コンテンツ展開も視野に入れることができます。

ボイスチェンジ機能は、自分の音声ファイルをアップロードすることでAI音声モデルの声に変換できる機能です。性別・年齢を問わず誰でも利用でき、最新の技術によって日本語のイントネーションを考慮した自然な音声変換を実現しています。オリジナル音声モデルの制作にも対応しており、ライトな個人利用から本格的なビジネス利用まで幅広いプランが用意されています。

AI音声導入がもたらす4つのメリット

今回の『旅×Scope』への導入を通じて、出版社がAI音声サービスを活用した際に得られる主なメリットが明確になりました。

第一に、ナレーター収録と比較した大幅なコスト削減が挙げられます。プロのナレーターへの出演費用やスタジオ使用料が不要となるため、特に大量のページ数を持つガイドブックや定期的に改訂される書籍では、コスト効果が顕著に現れます。

第二に、制作リードタイムの大幅な短縮が実現します。最短で即日の音声化が可能なため、発売日に合わせたコンテンツ準備が格段にしやすくなります。季節や観光トレンドに応じてタイムリーな情報発信が求められる旅行ガイドには、特に大きな強みとなります。

第三に、改訂・重版時の音声更新が容易になります。テキストを変更するだけで対応する音声も即座に更新できるため、情報の鮮度を保ちやすくなります。観光スポットの営業情報や料金改定など、頻繁なアップデートが必要なコンテンツにも柔軟に対応できます。

第四に、多言語展開とアクセシビリティ対応の強化です。53か国語の翻訳・読み上げ機能を活用すれば、訪日外国人向けの多言語ガイドも現実的なコストで実装できます。また、視覚的な制約がある読者にとっても、音声コンテンツは情報アクセスの大きな助けとなります。

旅×Scopeシリーズの詳細と入手方法

今回AI音声が導入された『旅×Scope(タビスコープ)』は、北海道・東京・伊勢志摩熊野古道・京都・奈良・沖縄の全6タイトルが2026年3月24日に同時発売されました。A5判で本誌192〜320ページに折込MAPが付属し、音声読み上げサイトとの連動、電子書籍、Googleマイマップとも連携しています。定価は1,870円〜2,090円(税込10%)で、全国の書店およびオンライン書店で購入可能です。

特にAI音声が制作された京都・奈良・沖縄版はAmazonでも取り扱いがあり、旅行前の予習から現地でのガイドとして幅広い活用シーンが想定されます。紙の情報量と電子書籍の利便性、そして音声ガイドの使いやすさを一冊に集約した新世代のガイドブックと言えます。

出版業界におけるAI音声活用の今後

Stand Technologiesでは、今回の取り組みをきっかけに出版業界全体でのAI音声活用をさらに推進していく方針です。旅行ガイドや観光雑誌にとどまらず、学習教材、ビジネス書、実用書など幅広いジャンルに向けて音声コンテンツの導入・制作支援を強化していく計画が示されています。

オーディオブック市場は国内外で急拡大しており、読書習慣の多様化や移動時間の有効活用を求めるニーズに後押しされています。AI音声技術の進化によって、これまで音声化の対象とならなかった幅広い書籍ジャンルへの展開が現実的になりつつあります。出版社にとっては既存コンテンツに新たな付加価値を生み出す絶好の機会と言えるでしょう。

「読む」から「聴く」へ——この変化はすでに始まっています。AI音声技術が出版コンテンツの届け方を根本から変えようとしている今、その先駆けとなった『旅×Scope』の取り組みは業界全体に大きな示唆を与えています。

参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000109.000056192.html

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