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Audibleが村上春樹の著書「猫を棄てる 父親について語るとき」を中井貴一さん、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を向井理さんの朗読で配信開始

Amazonオーディブルが2023年6月14日より村上春樹の著書「猫を棄てる 父親について語るとき」を中井貴一さん、「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を向井理さんの朗読で配信開始すると発表しました。今回はこのニュースを紹介します。

Audible / 村上春樹の著書『猫を棄てる 父親について語るとき』を中井貴一、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を向井理の朗読で配信開始


Audible / 猫を棄てる 父親について語るとき

作品概要は、2020年4月に発売された村上春樹が亡き父親について綴ったエッセイ本です。

あらすじ・解説

ある夏の午後、僕は父と一緒に自転車に乗り、猫を海岸に棄てに行った。家の玄関で先回りした猫に迎えられたときは、二人で呆然とした……。
寺の次男に生まれた父は文学を愛し、家には本が溢れていた。中国で戦争体験がある父は、毎朝小さな菩薩に向かってお経を唱えていた。子供のころ、一緒に映画を観に行ったり、甲子園に阪神タイガースの試合を見に行ったりした。いつからか、父との関係はすっかり疎遠になってしまった――。
村上春樹が、語られることのなかった父の経験を引き継ぎ、たどり、自らのルーツを初めて綴った、話題の書。


Audible / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

作品概要は、2013年4月に発売された村上春樹の13作目の長編小説。物語は主人公の巡礼の経験を描きながら、彼の心の変化や人間関係の複雑さを浮き彫りにしていく作品で、いつもながら村上春樹独特の文体が読者を魅了します。僕も好きな小説のひとつです。

あらすじ・解説

多崎つくる、鉄道の駅をつくるのが仕事。名古屋での高校時代、四人の男女の親友と完璧な調和を成す関係を結んでいたが、大学時代のある日突然、四人から絶縁を申し渡された。
何の理由も告げられずに――。
死の淵を一時さ迷い、漂うように生きてきたつくるは、新しい年上の恋人・沙羅に促され、あの時なにが起きたのか探り始めるのだった。

今回朗読を担当した中井貴一さんは「芝居の場合は、演ずる人間の人生観みたいなものが表現に含まれる事が多々ありますが、朗読の場合はそれではいけないと思いました。いかに作品の世界を想像してもらえるように伝えるかということが朗読の醍醐味だと思います。」とコメント、向井理さんは「答えを出しすぎないように、想像できる幅を残すように朗読するのは難しかったです。Audibleのように聴く人が生活の中で小説を体感できるというのは、読むのとは全く違う体験になると思います。」とコメントしています。

中井貴一さん・向井理さんの特別インタビューも公開されました。

再生時間はそれぞれ1時間45分、13時間57分となっています。およそ14時間ともなると収録も大変だったんだろうなと思ってしまいます。

ではまた!

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