2023年8月15日、独立系ポッドキャスト大手のAcastが米国での人事体制の大幅増強を発表しました。今日はこのニュースを紹介します。
Acastは2023年第2四半期決算にて北米での売上高が31%増加したことを発表しており、今後、より米国での売上を伸ばすべく組織を強化するものです。iHeartやSpotifyなどからの移籍も見られ注目を集めています。
■グローバル・チーフ・ビジネス・オフィサー
Acastの世界的な収益と主要市場における戦略的成長をリードする責任を負うポジションとして、グレッグ・グレンデイ氏が起用されました。彼はライトボックス・ビデオネットワークの元CEO、Appleが買収した音楽アプリShazamや広告ネットワークUndertoneのグローバル・チーフ・レベニュー・オフィサー、iHeartMediaのConnections部門の創設者兼社長など、オーディオを中心にメディア全般で20年以上にわたってさまざまな指導的役割を担ってきた経歴を持っています。
■米国セールス担当バイス・プレジデント
北米エリアの営業部門の監督を職務とするポジションにリカルド・ネト氏が起用されました。彼は前職はSpotifyのクライアント・パートナーシップ・ディレクターとして5年間、全米営業チームの責任者を担当していた人物。音楽、インターネット・パブリッシング、オンライン・オーディオ、ビデオ・メディアの分野で20年近い経験を持っています。
■ナショナル・パフォーマンス担当グループ・ビジネス・ディレクター
Acastで7年間のキャリアを持ち、直近はシニア・アカウント・ディレクターだったガブリエラ・グレゴリス氏をナショナル・パフォーマンス担当グループ・ビジネス・ディレクターに昇格させています。彼女の新しい役割としてダイレクトレスポンスカテゴリーのクライアントを担当するチームを監督するとのこと。
■暫定米国マネージング・ディレクター
Acastのクリエイター・ネットワークのディレクターのティファニー・アシティー氏を暫定米国マネージング・ディレクターに昇格させています。
■米国アドバイザリー・ボード
パフォーマンス・ブリッジの元CEOスティーブン・スマイク氏をAcast米国アドバイザリー・ボードに加えました。スティーブン・スマイク氏のパフォーマンス・マーケティングにおける20年以上の経験をもって取締役会に参加するとのこと。
今回の組織見直しについて、Acastの最高経営責任者のロス・アダムス氏は「米国は、Acastが世界のポッドキャスティング業界で優位性を保ち続けるための重要な市場です。このリーダーシップ・チームの進化は、Acastブランドの次の章において極めて重要な部分であり、黒字化への道筋において重要な役割を果たすでしょう。」とコメントしています。
ではまた!