Acastが就寝時のポッドキャストに関する調査結果を発表しました。若干ポッドキャスト広告主によった視点となっていますが、非常に興味深い内容なので紹介したいと思います。
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Voicyが就寝前行動調査実施「寝る前にスマホで音声を聴く人(29%)」「眠れぬ夜は人の声を聴いてリラックス(56%)」
この調査は2023年7月に、ポッドキャストを複数回聴いているリスナー約500人を対象に行なわれたものです。
■睡眠とリラックスのためにポッドキャストを利用?
ポッドキャストリスナーの48%が睡眠のためにポッドキャストを利用したことがあり、77%がリラックスするためにポッドキャストを利用したことがあると回答しました。これは以前紹介したVoicyの調査でも同様の傾向が見られました。
■入眠時のポッドキャストは広告を聴く時間があるのか?
ポッドキャストを利用しない人に比べて、入眠時にポッドキャストを聴くリスナーは、眠りに落ちるまでに10分程度時間がかかることが明らかになりました。また、入眠時にポッドキャストを聴くリスナーの32%が、実際に眠りに落ちるまでに30分以上かかっています。結果、十分にポッドキャスト広告を聴取するタイミング、時間があると考えられます。
■入眠時にポッドキャスト広告をスキップする可能性は低い
昼間にポッドキャストを聴いている時と比べて、入眠時にポッドキャスト広告をスキップする傾向が強いかどうかをたずねたところ、リスナーの43%は入眠時にポッドキャスト広告をスキップする傾向が低いと回答しています。
■入眠時のポッドキャスト広告聴取は高い集中力を維持
入眠時のポッドキャストリスナーの54%が翌日にポッドキャスト広告を思い出し、35%がポッドキャスト広告を思い出して購入に至ったことがあると回答しています。暗い寝室で、リラックスしている状態でポッドキャスト広告を聴くと、リスナーはその内容に非常に集中し、メッセージに夢中になることを証明しています。
■入眠時にポッドキャストを聴くリスナーはホストを信頼している
眠りにつくためにポッドキャストを利用するリスナーは、ポッドキャストのホストを信頼する傾向が9%高いことが明らかになりました。そのためホストリード広告を読み上げる場合は、リスナーに報いるために広告クリエイティブを正しくする必要があり、早口でも大声でもなく、入眠に入るリスナーのマインドセットを意識したものにする必要があるとレポートでは指摘しています。
また、広告のジャンルとしては、睡眠とリラクゼーション、フィクション、健康とウェルネス、コメディーとトゥルークライムの番組が特に有効で、広告の挿入場所はプレロールまたはミッドロールが効果的であるとのことです。エンドロールだとリスナーは寝てそうですからね。
日本でもこの傾向はあると思うので、参考にできそうです。
ではまた!