Edison ResearchとAmazon adsが、ストリーミングオーディオのトレンド分析レポートを発表しました。今日はこのニュースを紹介します。
Edison Research – Amazon ads / Audio in Evolution
この調査は米国18歳以上の1,058人を対象にした調査となっています。ストリーミングオーディオは主にApple Music、Spotify、Amazon Musicなどの音楽のストリーミングサービスを想定したものです。
■米国ストリーミングオーディオ市場
米国でのストリーミングオーディオについての概要です。月間利用者は米国成人の75%に。過去10年で74%、過去5年で27%増加しています。1日あたりのストリーミングオーディオ利用時間は平均1時間49分。オーディオ利用時間全体に占めるストリーミングオーディオの割合は41%に。過去10年で159%、過去3年で26%増加しています。レポートでは今後もストリーミングオーディオが成長し続けるとしています。
■ストリーミングオーディオとラジオ放送の聴取時間推移
ストリーミングオーディオはラジオ放送の聴取時間を2020年に上回り、2023年時点でストリーミングオーディオが57%となっています。ストリーミングオーディオの成長の一因は、新しいリスナー、新しいコンテンツタイプ、新しいテクノロジーが挙げられています。
■ストリーミングオーディオの音声広告リーチ
ストリーミングオーディオのリスナーの大半は、広告付きオーディオコンテンツを聴いており、米国の成人の78%が過去1ヶ月間にブランドメッセージをを聞いたと回答しています。
■ストリーミングオーディオの音声広告受容性
ストリーミングオーディオリスナーの音声広告に関する質問で、63%がストリーミングオーディオの広告は動画広告よりも邪魔ではないと回答、60%がストリーミングオーディオの音声広告は他のオンライン広告よりも聞き流しにくいと回答、55%がストリーミングオーディオの音声広告はAM/FMラジオ広告よりも関連性が高いと回答しています。
つまり、ストリーミングオーディオで広告が流れることについてリスナーはそれほどわずらわしいとは感じておらず、逆に、音声広告を聴かずにすむよう有料サブスクリプションサービスを使っているリスナーは、今後3年間で20%減る可能性があるとしています。
広告は好調でも課金が減る方向になる点は、ストリーミングオーディオ事業者にとってはなかなか頭が痛い問題かもしれませんね。ではまた。