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Apple Podcastsがコンテンツガイドラインを更新、AI利用の明確化など

Apple Podcastsがポッドキャストのコンテンツガイドラインを一部更新しました。変更点は、AIを利用した場合開示すること、誤解を招くAI利用の禁止、文字起こしの正確性に関する新たな規定が追加された点となります。今日はこのニュースを紹介します。

Apple Podcast for Creators / コンテンツガイドライン
Apple Podcasts for Creators / Content guidelines

以下追加されたガイドラインをみていきましょう。

1.11 人工知能(AI)使用に関する透明性。
ポッドキャストの音声の重要な部分をAIを使用して生成しているクリエイターは、各エピソードや番組の音声とメタデータでその旨をわかりやすく開示する必要があります。

趣旨はわかりますが、「音声の重要な部分」や「わかりやすく開示」というニュアンスがこのガイドラインだけでは伝わりにくい部分もあり、今後実際の運用をどうするのかは実例をウオッチしながら考える必要がありそうです。

1.12 誤解を招くようなAIの使用。
クリエイターは、コンテンツ内で現実の出来事について誤解を招いたり虚偽の描写を行ったりするなど、本ガイドラインに違反した形でAIを使用することはできません(例:AIを使用してニュース記事を捏造する、音声クリップを操作して虚偽を語り提示するなど)。

これはポッドキャスター側で意図的にやらない限りここに抵触することはないと思います。今回、あえて明記されたことは実際にこういう問題が起きた、もしくは起きる可能性が高いという判断があったのだと思われます。

5.1 文字起こしの正確性。
Apple Podcastでコンテンツとともに表示するためにAppleに提供する文字起こしデータは、該当コンテンツを正確に反映し、対応している必要があります。

これはApple Podcastの書き起こし対応に伴う見直しとなっています。自動で反映された文章以外に、ポッドキャスターが自ら文章を使用することもできるので、この場合に正確性が求められるという規定となっています。

なお、今回のAIに関するガイドラインは、YouTubeでも似たような規定が定められています。例えばAIを使用して「実際の人物に、実際には言わなかったことやしなかったことを言わせたり、やらせたりする」、「実際のイベントや場所の映像を改変する」、「実際には起こらなかったリアルなシーンを生成する」といった行為を行う場合は、開示が義務付けられています。

AIの活用が進む中でガイドラインも変わっていくのは当然ということですね。
ではまた。

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