音声コンテンツの人気が高まる中、ポッドキャストは企業のマーケティング戦略において注目を集めています。ポッドキャスト制作事業「PitPa」を運営する株式会社オトバンクは、企業のマーケティング担当者300人を対象に「ポッドキャストに関する調査」を実施。その結果、ポッドキャストの認知度は高いものの、活用率が依然として低い現状が明らかになりました。
オトバンク / ポッドキャスト、マーケターの76%が認知も活用は12.8%に留まる 〜制作ノウハウ不足が最大の課題〜
【アンケート調査概要】
調査期間:2024年10月22日〜10月28日
調査機関:株式会社ネオマーケティングによるWEBアンケート方式
対象者:全国の20歳〜69歳の自社のマーケティング・商品企画・広告宣伝担当者
有効回答数:合計300名
調査結果ハイライト
① ポッドキャストの認知度は76.0%
回答者の76.0%が「ポッドキャストを知っている」と回答。音声メディアとしての存在感が拡大していることがうかがえます。② 活用率は12.8%に留まる
ポッドキャストを「現在活用している」企業は5.7%。過去に活用したことがある企業も7.0%。認知度に比べ、実際の活用はまだ限定的です。③ 見込み顧客の興味喚起が最大の期待
企業がポッドキャストに期待する役割として最も多かったのは「見込み顧客への興味喚起」(57.1%)。続いて「顧客との関係強化」(42.0%)が挙げられました。④ ポッドキャストの魅力と課題
魅力:「深い内容や専門的なテーマを扱える」(37.5%)、リスナーとの「長期的な関係構築が可能」(36.6%)
課題:「制作ノウハウがない」(45.7%)が最多・高い認知度と低い活用率のギャップ
ポッドキャストの認知度が76.0%に達している一方で、活用率は12.8%にとどまっています。このギャップは、企業がポッドキャストの価値を理解しつつも、導入や運用におけるハードルを感じている現状を示しています。・ポッドキャストの強み:深いエンゲージメント
ポッドキャストの魅力として、「深い内容や専門的なテーマを扱える」(37.5%)点が挙げられ、専門的なテーマをじっくり伝えることができるメディアであることが評価されています。また、「リスナーとの長期的な関係構築が可能」(36.6%)という特徴が、強みとなっています。
また、「ながら聴き」という利用スタイルや「手軽に制作・配信できる」という特徴も、ポッドキャスト特有の強みとして高く評価されました。・最大の課題は「制作ノウハウ不足」
回答者の45.7%が「制作ノウハウがない」と回答。新しいメディアならではの課題とされています。また、「リスナー獲得の難しさ」(22.3%)や「継続的なコンテンツ制作」(21.3%)も、ポッドキャストを導入する際の障壁となっています。
今回の調査結果から、ポッドキャストは企業のマーケティング活動において未開拓の可能性を秘めたメディアであることが明らかになりました。特に専門性の高い情報発信や、顧客との長期的な関係構築を目指す企業にとっては、大きなチャンスとなるでしょう。一方で、制作ノウハウの蓄積や継続的な運用が今後の成長の鍵となることも示されています。
ポッドキャストを活用した新たなマーケティングの成功事例が増えることで、音声メディアの価値がさらに広がることが期待されます。