ポッドキャスト版「Audiostart News」も配信中!各ポッドキャストプラットフォーム「オーディオスタートニュース」で検索!

ElevenLabs、自分の声で歌うAI楽曲を生成する『Vocals』を発表

ElevenLabsが2026年7月23日、AI音楽生成「ElevenMusic」の大型アップデートを発表しました。自分の声で歌うオリジナル曲を作る『Vocals』と、参照音源でスタイルを指定する『References』を提供開始し、『Styles』もMusic v2に対応します。

ElevenMusicの大型アップデートが本日提供開始

音声AIリサーチとテクノロジーのグローバルリーダーであるElevenLabs(本社:米国ニューヨーク州、CEO:Mati Staniszewski、以下イレブンラボ)は、AI音楽生成サービス「ElevenMusic」の大型アップデートを発表しました。今回追加されたのは、参照音源から楽曲のスタイルや雰囲気を指定できる『References』と、自分の声やライブラリの歌声でオリジナル曲を生成できる『Vocals』の2機能です。あわせて、楽曲のスタイルに一貫性を持たせる『Styles』が最新モデル「Music v2」に対応しました。声とサウンドの両面で一貫性のある楽曲制作が可能になります。

『References』:言葉にできない「あの感じ」を音で伝える

『References』は、2026年6月の「Music v2」発表時に予告されていた参照音源機能の正式提供版です。10秒から5分の参照音源をアップロードすると、Music v2がそのスタイルや雰囲気に沿った楽曲を生成します。テキストプロンプトだけでは表現しきれなかった細かなニュアンスを、実際の音そのものでモデルに伝えられる点が特徴です。

使い方は柔軟で、参照音源に加えてテキストで方向性を指定することも、参照音源だけで生成を導くこともできます。さらにMusic v2の部分再生成(インペインティング)機能と組み合わせれば、参照音源で全体の方向性を定めたうえで、気になるセクションだけを作り直すというワークフローが実現します。

権利面の配慮として、すべての参照音源はイレブンラボの著作権チェックを通過する必要があり、他者の著作物と一致する音源は参照として使用できません。『References』はElevenMusicのほか、ElevenCreative、およびElevenAPI(Music v2 API)経由でも利用でき、利用料金は通常の楽曲生成と同額です。

『Vocals』:歌声から1曲まるごとオリジナル曲を生成

『Vocals』は、声を起点に音楽をつくる新しい方法です。自分の声、またはVocal Libraryの歌声を選ぶだけで、その声で歌う完全オリジナル曲を生成できます。音楽制作の経験は必要ないとされています。

提供される機能は3つの入り口に整理されています。まずVoice-to-Songは、1本の音声録音をアップロードするだけで、同じ歌詞のまま自分の声で歌うオリジナル曲を数秒で生成します。次に、手持ちの楽曲をアップロードするとMusic v2が声のトーン・質感・歌い方のスタイルを学習し、再利用可能な「Vocal」を作成できます。以降の生成でそのVocalを適用すれば、常に同じ声で歌う楽曲を作り続けられます。そして自分のVocalを作らなくても、キュレーションされたVocal Libraryから声を選んで、一貫した歌声の楽曲をすぐに生成することも可能です。

重要な点として、生成されるのはアップロード音源の再構成や切り貼りではなく、学習した声の特徴を反映した新しいオリジナル楽曲であると明記されています。

『Styles』がMusic v2に対応

楽曲のスタイルを学習・再現する『Styles』が、最新モデルMusic v2で利用できるようになりました。手持ちの楽曲から自分だけのStyleを作成することも、ライブラリから選ぶことも可能です。『Vocals』と組み合わせれば、声もサウンドも一貫したオリジナル楽曲を生成できます。

創作の担い手の権利を尊重するための設計

イレブンラボは、既存の作品や実演が無断で模倣・複製されることを防ぎながら、一人ひとりが自分の声やアイデアから新しい音楽を生み出せる環境づくりに取り組んでいるとしています。

『References』は、特定の楽曲をそっくり再現するための機能ではなく、「こうした雰囲気」というスタイルや質感をモデルに伝えるための機能として設計されています。アップロードされた参照音源については、第三者の既存楽曲と一致・酷似がないかを確認する仕組みが設けられており、他者の著作物と一致する音源は参照として利用できません。また『Vocals』で生成されるのは、アップロードされた音源の切り貼りや再構成ではなく、学習した声の特徴を反映して新たに生み出されるオリジナル楽曲です。こうした仕組みを通じて、創作の担い手の権利を尊重することと、誰もが表現に踏み出せる自由を広げることの両立を目指すとしています。

提供開始について

『References』『Vocals』『Styles』は、本日よりElevenMusicで利用できます。『Vocals』『Styles』はElevenCreativeのFinetunes内でも提供され、『References』はElevenAPIからも利用可能です。日本語を含む多言語での歌唱能力が大幅に向上したMusic v2上で動作するため、日本のクリエイターやブランドによる楽曲制作にもそのまま活用できるとしています。

イレブンラボについて

イレブンラボは、2022年に設立されたAI研究・プロダクト企業です。企業向けの音声・チャットエージェントプラットフォーム「ElevenAgents」、コンテンツの制作・編集を支援する「ElevenCreative」、開発者がAIオーディオ基盤モデルを利用できる「ElevenAPI」を提供しています。音声合成、音声認識、会話型AIなどを通じて、企業・開発者・クリエイターによる新たなコミュニケーション体験の構築を支援しており、現在の企業評価額は110億米ドルを超え、プラットフォームはFortune 500企業の80%以上を含む数千社に利用されています。

参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000160611.html

タイトルとURLをコピーしました