Appleは、Siri AIを搭載したスマートディスプレイ「Apple HomeView」を公式サイトで公開し、予約受付を開始しました。米国の公式サイトでは11月13日から提供予定とされています。7インチLiquid Retinaディスプレイ、空間オーディオ対応スピーカー、最大6人を認識するマルチユーザー機能など、主な特徴を解説します。
Apple HomeViewとは
Apple HomeViewは、Appleが発表したスマートディスプレイです。公式サイトでは、Siri AI、Liquid Retinaディスプレイ、高音質オーディオ、FaceTime、スマートホーム操作、組み込みのプライバシー保護などを備えた製品として紹介されています。米国のApple公式サイトでは予約が始まっており、11月13日から提供開始と案内されています。
ラインナップは、卓上に置く「Apple HomeView」と、壁に取り付ける「Apple HomeView(Wall Mounted)」の2種類です。
デザインとカラー
Apple HomeViewは、ドーム型のアルミニウム製ベースにステンレススチール製のヒンジを備え、ディスプレイの角度を調整できます。カラーはシルバー、スターライト、ローズピンク、スペースグレイの4色です。電源は有線で、USB-Cケーブルと USB-C電源アダプタが同梱されます。
壁掛けモデルのApple HomeView(Wall Mounted)は、スペースグレイとシルバーの2色で、玄関や廊下などへの設置を想定しています。有線タイプとプラグインタイプの壁掛けマウントから選べますが、対応する壁掛けマウント、USB-Cケーブル、USB-C電源アダプタは別売です。
ディスプレイとカメラ
ディスプレイは7インチのLiquid Retinaディスプレイで、True Toneに対応しています(対角6.98インチ)。輝度は日当たりのよい部屋向けの500ニトから、ベッドサイド向けの0.3ニトまで調整され、0.3ニトはAppleとして過去最低の輝度とされています。一部の機能は近づく距離に応じて、より多くの情報を表示します。
カメラは12MPのセンターフレームカメラを搭載しています。ビデオ通話中に人が動いたり人数が増えたりしても、全員がフレームの中央に収まるよう調整されます。
オーディオ性能:空間オーディオに対応
ディスプレイ部には2基のカスタムフルレンジドライバーを搭載し、空間オーディオによる部屋を満たすサウンドを提供します。ベース部にはダウンファイアリングウーファーと、2基のフォースキャンセリングパッシブラジエーターを内蔵し、深みのある低音を実現します。A18チップと内蔵センサーによるコンピュテーショナルオーディオが、音量にかかわらずラウドネスと低音のバランスをリアルタイムで最適化します。
AirPlayを使えば、HomePod、Apple TV 4K、対応スピーカーと接続し、家全体のマルチルームオーディオを構築できます。なお壁掛けモデルは、2基のカスタムドライバーと壁面設置向けに調整されたコンピュテーショナルオーディオを備え、空間オーディオにも対応します。
ミュージック(歌詞やアートワーク表示)、Apple Newsのオーディオストーリー、オーディオブックなどのAppleアプリに加え、iPhoneで使っている互換性のあるサードパーティ製オーディオ・ビデオアプリにも対応します。
Siri AIを搭載
Apple HomeViewには、Apple Intelligenceを基盤とするSiri AIが組み込まれています。ペアリングしたiPhoneやiPadと連携し、カレンダーの予定やメッセージ内の情報など、利用者個人に関連する内容を探し出せます。幅広い一般知識をもとに、レシピや家の修理、トリビアなど多様な質問に答えるほか、自然な対話のやり取りも可能です。HomeViewでのSiriとの会話は、他のAppleデバイスのSiriアプリと同期されます。
ただし、Siri AIはまず英語のみで提供され、利用制限が適用される場合があります。HomeViewソフトウェアバージョン27.2でベータとして提供され、パーソナルコンテキストを使う機能には、Apple Intelligence対応のiPhoneまたはiPadとのペアリングが必要です。
最大6人を認識するマルチユーザーとプライバシー
HomeViewは最大6人を認識し、それぞれにパーソナライズされた体験を提供します。各ユーザーの個人コンテンツは、ペアリングしたiPhoneやiPadが同じWi-Fiネットワークに接続され、最近ロック解除されており、かつHomeViewが顔で本人を認識した場合にのみ表示されます。
搭載するA18チップには「Secure Exclaves」があり、カメラとマイクの映像・音声を、OSやAppleからもアクセスできない安全な領域で処理します。これにより、認識に使う音声・映像データをOSに公開することなく、各ユーザーの顔と声を認識できます。Apple Intelligenceのサーバー側処理は、データを保存しないPrivate Cloud Computeで行われます。
Apple Accountを持たないゲストや認識されないユーザーも、他人の個人情報にアクセスすることなく、スマートホーム操作、天気の確認、タイマー設定、音楽再生などを利用できます。
スマートホームのハブとして
HomeViewはスマートホームアクセサリのセントラルハブとして機能し、ホームアプリが組み込まれています。来客の確認、複数の映像フィードの表示、照明や温度の調整、シーンやオートメーションの操作が可能です(HomeKitまたはMatter対応アクセサリが必要)。「Home Camera」フェイスでは最大9つの映像を同時にストリーミングできます。
また、家庭内の煙探知機や一酸化炭素警報器の音を検知し、iPhone、iPad、Apple Watchに通知する機能も備えています。Appleは、提携ブランドと共同設計したスマートカメラ、サーモスタット、ドアロックなどの「Apple Home Collection」も今後提供予定としています。
コミュニケーションと便利機能
ハンズフリーのFaceTime通話、家中のHomePodやHomeViewとつながるインターコム、音声によるメッセージ送信や電話、探す機能に対応します。Safariで見つけたレシピを見やすい形式で表示する「Start Cooking」や、iPhoneで始めた曲やポッドキャスト、通話などをHomeViewで続けられるHandoffも利用できます。
よくある質問
Q. Apple HomeViewはいつ発売されますか?
A. 米国の公式サイトでは予約受付中で、11月13日から提供開始と案内されています。
Q. Siri AIは日本語に対応していますか?
A. 公式サイトでは、Siri AIはまず英語で提供されると記載されています。
まとめ
Apple HomeViewは、7インチディスプレイ、空間オーディオ対応スピーカー、Siri AI、最大6人のマルチユーザー機能を備えたスマートディスプレイです。音楽やポッドキャストの再生からスマートホーム操作まで、家庭の中心となるデバイスとして位置づけられています。